村のお茶/デザート
この村を訪問したのは2012年10月で3回目になるが、上のお茶の花をそのまま茶碗に浮かべたお茶ははじめて振る舞われた。当方のような味覚音痴の者ではこの味がわからない。これまで数種の花茶を口にしてきたが、それなりに何か甘みとか酸っぱみとか渋みといった口中への確たる刺激を感じてきたが、これにはそれがない。白湯に花が浮かんでいるだけ、としか書き様がない。絵としては上品な香りや味わいと一緒に豊かな自然とともに生きる村人の精神観のようなものまで伝えられるのではないかと思う。
TVCMの料理の虚実までこの写真は暴いてくれそう。もっと湯気を立てないと駄目かな。
同じく若いバナナか何かの葉に包まれたお茶の若葉。これも上の花と同じように白湯に数枚のお茶の葉を浮かべて飲むのだが、その絵は撮り損ねた。
普通の生活の中では生の葉や花ではなく、蒸したものを広げて乾燥させたものを飲んでいる。でも、当方は持参したコヒーしか飲んでいない。
スターフルーツ 1210Thai
( Youtube動画再生 00’34)
2012.10 BHHL/チェンライ
バンレイシ 1210Thai
( Youtube動画再生 01’04)
2012.10 BHHL/チェンライ
ザボン 1210Thai
( Youtube動画再生 01’20)
2012.10 BHHL/チェンライ
村の果樹は別にUPするが、村の10月を彩る果物を3種、タイの学生さんたちにもてなされたものをご相伴に預かった。
スターフルーツは村のあちこちにあって、村の人はあまり食べないのか落下して放置されているのをたくさん見た。塩をまぶして果汁をすすると酸っぱ味が甘みに変化して口中に広がる。
これはバンレイシという果物。これはここに写っている実の状態しか知らない。つまり、どのような木にどのように実が着いているのか見ていない。この果実の味は-------、右の1ピースを食べたのだが味を思い出せない。そもそもこの実は1ピースの4角錐になった先の方しか食べられない。手でつまんでいる部分は硬いし、先の方の内側には大きな種が入っていて、いわゆる果肉が少ないのだ。
したがって、少ししか味わっていないのでその味の記憶も少ないのだ。
ザボンは日本でも栽培されているし果物店の店頭でも見ることができるので取り立てて珍しいものではないが、この木も村にはたくさん植えられていて、そう大きな木でもない細い枝先に子どもの頭程もあるこの実がぶら下がっているのは大変奇妙な風景である。
この実の味を知らない人に伝えると、見た目はグレープフルーツだが、グレープフルーツほどジューシーではなく、果肉を口に含んでもちょっとパサパサした感じ。味そのものはグレープフルーツの味を薄めたような感じかな。という表現で伝わるか甚だ疑問。
というか、当方は柑橘類は苦手でほとんど手を出さない。生の蜜柑や夏みかんなどは1年に1回口にするかどうか。ジャムや缶詰は大丈夫。生がだめ。したがってザボンもほんの少し口に入れただけ。
このソラマメのようなものは多分タマリンド。食べてみませんかと勧められたのに口に入れていない。したがって、甘いのか酸っぱいのか何もわからない。
この時期、村の山で穫れるドングリ。ドングリにも2種類あってこれは小振りな方。右の皿の中のものは手のひらのドングリの殻を取り去った状態。採集したドングリの泥を水で流した後に、殻が着いたまま乾煎りして食べる。殻を取って盛ってあるのはお客用。
日本でも数種食べられるドングリがあり、それは小さな栗のような甘みが感じられるものであるが、この村のドングリは甘みというのはほとんどなく、少々苦みが残ったピスタチオといった感じ。写真はないが、大きめのドングリはもっと平べったい形で、これも少し苦みが含まれるが、形の変わった栗に近い味だった。
村を出る前に、村人がわざわざ山でドングリを採集してお土産にどうぞと勧められたが、税関でのチェックが気になって、いただいて来なかった。翌日バンコクの空港で乗り継ぎ時間待ちをしていたとき、ある売店にこのドングリが販売されていた。空港で買ったものなら税関で廃棄を指示されても惜しくないと考え購入して帰国。特に持ち込みの許諾を申請した訳ではないが、すんなり通関ししばらくこのドングリをおやつにしていた。