イワダレヒトツバ?

2012.03.27 タイ、チェンライ市内のホテルの駐車場の外壁。2010年8月もここで撮影している。今回の取材全体を通じて、2010年8月の雨季の表情と対照的な乾季の表情を観察し撮影できたことは非常に貴重な体験だった。特にという訳ではないが、このイワダレヒトツバに似ていると記したこのシダは、当方のタイ、ラオスの取材の度に観察し撮影している対象であるため、乾季の萎れた姿を見ること、萎れた葉の間から覗く根茎にはすでに新しい発芽の用意ができている様は新鮮だった。日本の場合は雨季、乾季という季節の移り変わりではなく、主に寒暖の差が支配する移り変わりである。この異質な変化の中にも同じような生命の摂理を見ることが出来たことになる。

2012.04.01 タイ、チェンライ市内の街路樹に着生したイワダレヒトツバ?。こちらも萎れてはいるが駐車場のものほどではない。駐車場のものは引っ張れば簡単に一つながりの根茎が剥がれたが、街路樹に着生したものは2、3枚の葉をつけた根茎がちぎれるくらいで、一つながりの状態で剥がれることはなかった。それだけ街路樹の表皮深くに根を食い込ませている証だろう。

下段の資料に過去の撮影記録へのリンクを張っておく。雨季と乾季の表情の違いを見て欲しい。

 ◆資料: 過去のイワダレヒトツバ?の記録

2006.08 ラオス、ビエンチャン郊外のブッダ・パークの駐車場の樹木に着生していたもの

2010.08 タイ、チェンライ市内ホテルの駐車場の壁、2012年と同じ壁の様子

2010.08 チェンライ市内の街路樹

2011.08 ラオス、ルアンパバン近郊の村

2011.08 ラオス、ビエンチャン市内の街路樹

 ◆2012.03 チェンライ市内

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