ガのサナギ

 ルアンパバンで撮影したガ(カイコガの仲間)のサナギ。白く見えるのは繭(まゆ)。日本でなら繭の方に目が行き、サナギは繭の生糸を取った後のゴミ扱いではないか。ここではサナギの方が主役で、繭から取り出されたサナギを生きたまま売っていた。中には羽化直前のサナギもいるのが写っている。サナギを手に持ってみたが、はじめ硬いものかと推測していたが驚く程柔らかい。殻(から)という表現ではなく、膜という表現が適切と感じた。ある程度の硬さがあればツルツルしたとかスベスベしたという形容詞を当てられるのだろうが、フニャフニャなのでそれらは当て嵌まらない。

 当方が見た限りこれをどのようにして食べるのかを知る材料はなかった。この状態のまま売っている露店しかなかった。このまま食べるのかな。

 日本のカイコガのサナギは生糸を取る前に繭に穴をあけないよう殺されてしまうので、生きたまま目に触れるとしたら野性のものしかないだろう。生糸を取った後のものと考えられるが、釣具屋で川魚の餌として売られているのを見たことがある。

2011.08.05 ルアンパバン、プーシーホテル向かいの朝市で見つけ撮影。この朝市でハチノコも見つけた。

 2011.08.09 ノンカム村からルアンパバンに戻ってきた翌日の朝市で撮影。日にちはこちらの方が後なのだが、緑色は幼虫であり、サナギになる前の状態のものと推測。この色の変化=生育は繭の中で進むのだろうか

篭の中でまだ生きたままのサナギ、羽化直前のものも

2011.08.05 ルアンパバン

ガサナギ_1108Laos

( Youtube動画再生  01’21)

2011.08.05&08 ルアンパバン