ノンカム村の食

 右の動画は当方が見た限りただ1軒の商店。燃料や洗剤など日用品が主で、駄菓子などは見当たらなかった。

 左の動画は村のご婦人方の食事光景。特にカオニャウ/もち米を蒸した主食を食べるときの手つきに注目してもらいたい。実に優雅である。当方等はつい、にぎり寿司のような大きさにカオニャウを掴んでしまうのだが、彼女等は親指の先ほどの量しか掴まない。それを僅かに捏ね、丸め、スープや辛みをチョッと付けて口に運ぶ。おいしそうに食べている。

2011.08.Laos_ルアンパバン、ノンカム村/婦人の食べ方

( Youtube動画再生  02’08)

2011.08.06  村の商店/右は燃料

( Youtube動画再生  00’21)

ちゃぶ台の中央に置かれてる辛みの付け合わせ。これにカオニャウをチョッと付けて口に運ぶ。辛い!

魚をミンチにして揚げたもの。多少塩味がついていた。これを皆で手づかみする。当然手がぶつかることも。

ラオス ルアンパバン郊外 ノンカム村

ある日の食卓。カオニャウはちゃぶ台の四隅の脇に置かれている。揚げ物と魚と野菜のスープが2セット

これが魚と野菜のスープ。味付けはニョクマム(魚醤)それぞれがここに直にスプーンを入れて食べる

 村での食事は大変シンプル。カオニャウ、火を通した鳥か魚と野菜の温かいスープ、野菜の炒め物、辛みの香辛料の取り合わせである。時には卵焼きもあったが普段は出なさそうだ。このような環境に行ってグルメを求めるのは場違いも甚だしいが、当方のように好き嫌いが激しいと大変。メタボ対策で数日食わなくても平気という覚悟が必要。おかずが駄目でもカウニャウがうまいし、辛みの付け合わせだけで食は進む。上は村長の子供。

2011.08.08 村の行事のために共同で調理する婦人方。すり鉢ですり潰しているのは生の唐辛子やそのほかの辛み野菜。カオニャウにほんのチョッと付けて口に入れるのだが、すごく辛い。でも、2、3日するとそれが病み付きになり、帰国した今でも、思い出すだけで口に唾液が溢れてくる。

 村長宅の炊事場、右手の奥がかまどなど煮炊きをする場所。注目してもらいたいのは、左隅に積み重ねられた袋。これは全てカオニャウの米。4〜5人家族でこんなに必要なのかと首を傾げる程の量である。これはラオスのほかの村でも観察している。(K)

カオニャウを入れたお櫃は竹製。ここに手を入れ適当につかみ取り、手の中で丸く捏ね、口に運ぶ。

お櫃の奥に見えるスプーンや取り皿は客用に用意されたもの。

 村の子供が川で獲ってきた魚を撮影させてもらった。煮炊きして人も食べるが、犬・猫やニワトリやアヒルの餌としても消費される。

 魚の上に乗っている緑はスープにする時に使う野菜だそうだ。このように子供の頃から自然の中で糧を得る学習を積み重ねながら生きて行く。(K)