2010.08.17 チェンライ 市内

タイ チェンライ 市内

ラン売り

 チェンライの市場の外れでランを売っている人を見つけた。丁度お客さんがいてやり取りを見させてもらった。撮影の許可を得ていないのでこの写真は転載禁止。

 日本の花屋さんではランに限らず草花は開花している鉢を売買するのが普通。花がしおれたり終わってしまった鉢は投げ売りをするか店頭から引っ込めてしまうかである。この写真と近い売り方は日本全国の大都市で開催されるようになったラン展など園芸イベントの展示即売場などで見られるようになった。

 日本の場合は種類毎に開花時の花や株の写真を添えてあり、これならランを知らないアルバイトの店員でも売買できる。

 ここではランの本を手許に置いて客が手にする株のページを素早く開いて、それはこんなきれいな花が咲くのよ、といったやりとりで客の購買をそそっていた。

 気になるのは価格だと思うが、当方は10年以上東京ドームのラン展に行っていないが、その当時の価格と比較すると右下の写真の右側に並んでいるのが原種のデンドロビウムの仲間で、日本で売られる時とほぼ同じ小分けの仕方になっていて、これが12バーツ/日本円で1株50円くらい(1バーツ3円換算)。ドームでは初めは1000円。最終日の投げ売りの時に500円になる。写真の左手下が小型の原種バンダだったとすると日本では1株3000円は下らない。それもここでは50円。

この人が持って来たランを全部買っても1000円もしないだろう。

 しかし、これは日本に持ち帰れない。高価でも日本で買うのが無難。この無難というのには2つの意味があり、1つは通関の煩わしさ。もう1つが本筋。それは、前ページでランの育成法を紹介したが、タイの自然の中で生きているものであり、それを自宅で再現できない限り持ち帰られたランにとっては不幸なこと。

 出会いを楽しみ、喜び、それをビデオや写真に残して、それを帰国してからまた楽しむ。これが庶民らしい選択。

2010.08.17 チェンライ 市内

2010.08.17 チェンライ 市内