シダ植物 ウラボシ科 ビカクシダ属
シダ植物 ウラボシ科 ビカクシダ属
ビカクシダ/Platycerium bifurcatum
2010.08.13 チェンライ 白カレン族の村 :このビカクシダはプラティケリウム・ワンダエという種類で、ラオスでも撮影している。最下段の写真は、村人がこのシダの苗を洗濯物などを干す柱に着生させたもの。大きくなったら2mにもなるシダをこんな生活に密着したところに移植してどうするのかと心配するのが半分、村の人もこの巨大なるものに対する親しみや畏敬の気持ちがあるのを見て取った。
中段のシダは同じものを角度を変えて撮影したもの。直径50cmを優に超す高木の10mくらいのところに鎮座して村を見下ろしていた。
村の中にはこれ以外にもこのシダが自生していたが、半数以上は人の手によって移植されたものと思われた。自然の状態ですくすく育っているのを見るにつけ、我が家のビカクシダが可哀想になってきた。条件が良ければもっと巨大な姿になっていただろうに。(我が家のビカクシダは我が家に来てから20年は経っているが大きさは5〜6年変わっていない、きっと池のコイのように狭いところで育てられると、その大きさに見合った大きさにしかならないのかも知れない)
2012.03 HHL/チェンライ の記録にリンク
自宅のビカクシダへ
2010.08 タイ植物 Top へ
2013.02 タイ植物 Top へ
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2006.08ラオス、ルアンパバン市内の ビカクシダ へリンク
2011.08ラオス、ルアンパバン近郊の村の ビカクシダ へリンク
2012.10 HHLからチェンライ市内に戻る途中のGS
2013.02.22 HHL/チェンライ に入る前の日に撮影。中央と左は警察署の中庭、右は?左とは異なる種のビカクシダ
2013.02.23 市内からHHL/チェンライ に向かう途中のGSの植木に着生したビカクシダ。2012年10月も同じ個体を撮影している
2013.02 この3点はHHLで撮影したビカクシダ。右下は滝本さんPhoto .2012年3月にみすぼらしい姿になって1年経っても回復していない。直接的な関係はないと思うが、この木と5mと離れていない東側の斜面が削り取られ大きな民家が建設された。この木の生えているのは北側の斜面なのでガンガン陽が照りつけるところではないが、右の斜面に生えていた樹木がなくなったことで多少日照は変わったことだろうし、川からの水蒸気を木の梢まで届ける空気・風の流れも変わったかも知れない。
2010年8月に始めてこのシダを見た時には村の主のようと形容したが、その時の威容を取り戻して欲しい。
この主の状態が影響したのか、村にはビカクシダの苗がいろいろなところに見られるようになった。当方の見落としだったのか、明らかに数が増えたように感じた。
2013.08 チェンライ市内および市内からHHLに向かう途中のGSのビカクシダ。微妙にHHLのものとは異なるようだ。
2013.08 HHL 当方が村の主のように思っていたビカクシダが見事な勇姿に復活した。まだ2010年に復したとは言えないが、このまま順調に育って欲しい。
2013.08 HHL 今回チェンライの市場でビカクシダの子ども?、苗が売られていたので購入して村に持ち込んだ。何しろ大きくなるシダなので着生させるところを考えなくてはならなかったし、「管理」ということもあるので、村の人に相談していつもお世話になる家のチークの木に日本から持参した麻ひもで括り付けた。この子等が無事活着して大きくなったらと想像すると楽しくなる。
このビカクシダのほかにもチェンライの市場で数種類の山取りのランも購入して村に持ち込み、竹で作った鉢やバスケットに植え込んで村にお世話をお願いして帰ってきた。自分のものということではなく、村の人たち皆さんで楽しんでもらえれば良いのだ。村から自然を持ち出すのではなく、持ち出された自然を戻そうと考えているのだが、持ち出したものを購入する人間がいる限り、採集して売る行為はなくならないだろう。でも、それで良いのだ。
2014.03.12 帰国日の午前中に訪問した植物園。管理された植物や昆虫にはほとんど興味がないのだが、こんなに完成されたものを見せられると、ただ脱帽するばかり。人でのかかっていない山の中で出会ったらもっと神聖な気持ちで接しただろう。
ビカクシダ_1408HHL/ チェンライ
( Youtube動画再生 00’56)
ビカクシダ2_1408HHL/ チェンライ
( Youtube動画再生 00’12)
当方にとってHHLの象徴とも言うべき、このビカクシダが2010年にはじめて出会った時のような姿に戻りつつあった。もう少し。
上の2段はHHLの中学生が通う学校の寄宿舎の庭のビカクシダ。上の段のものはHHLのものとは少し種類が異なるようだが、何年かかってここまで大きくなったのか、HHLのビカクもこれくらいにまでなった姿を見たいもの。下段はビカクシダだけでも数種類、他の多くのランやシダと勢力を競っていて生き生きしている。我が家のビカクシダは可哀想とつくづく感じてしまう。
タイ_ビカクシダ03_1602BMK
( Youtube動画再生 03’46)
Youtubeの説明文を引用
タイ_ビカクシダ03_1602BMK
BMK=Ban Mae Khrai /タイ、チェンマイ県北西部 メークライ村
BMKに建設した養蜂巣箱設置小屋と川の中間ほどの木の枝に、若いビカクシダが着生しているのをGONGOVA代表が見つけ、もっと良く見たいと云う探究心?無茶?を村人に伝えたところ、簡単にOKが得られ採集する事になった時の記録。木を登る時に利用しているのは、この木に絡まって梢の方にまで繁茂している蔦。木そのものを攀じるのではなく、たくさん垂れている蔦をザイル代わりに利用している。このビカクシダは観察の後、山から下ろした着生ランと一緒に、村の入り口の木に移植した。
このシダは我が家にある種ともHHLの種とも異なるようだ。