ヤモリ (ホオグロヤモリ)/Hemidactylus frenatus

2006年8月ラオス、ビエンチャンの王宮近くの公園の太い木の幹で日向ボッコをしているのを見つけ撮影。タイでもヤモリは沢山見てビデオ撮影をしたが、そのほとんどがホテルや商店の電器の灯りに集まったカやガを待ち構えているところ。つまり夜撮影したものなので見栄えのいい映像にならなかった。

このヤモリは15cmくらいあったか。2004年2月のタイ取材の時お世話になった方から、大きいものでは30cmくらいのがいて、夜中に部屋に入ってくるとぎょっとするという話を聞いた。ぎょっとするという表現は、おおらかな、まだ余裕がある状態であるということを示しているのだが、毒を持っている訳でもなく、襲ってくる訳でもなく、人に見つかると素早く身を隠してしまう臆病者であることを承知していても、人間のDNAに書き込まれた太古からのハ虫類に対する畏怖の念が反応を示してしまうということなのだろう。

さて、所沢の我が家にもヤモリが住み着いている。といいながら実像は見たことがない。実像という表現はおかしいかも知れない。夏の夜、トイレに行くと、トイレのガラス窓の向こう側にへばりついていて、吸盤の着いた脚はくっきりと。細い胴体はうっすらとその存在を示す。我が家のヤモリはせいぜい5cmあるかないかであるが、大切な同居者である。

2006.08.08 ラオス ビエンチャン

2006.08.08 ラオス ビエンチャン

 ◆2012.10.10 タイ、チェンライ、ホテルのエントランスの照明の下

こうして並べて見るまでは、ビエンチャンのヤモリもチェンライのヤモリも同じ種と思い込んでいたのだが、かなり模様が違う。

ビエンチャンのヤモリは当方の指と対比できるので約10cm程度というのが伝わるが、チェンライのヤモリは当方が言葉で説明するのみの手段だが約6cm程度。チェンライの方が小さいので、大きくなるとビエンチャンのヤモリのような黒い強い模様が出てくるのかわからない。ネットでタイのヤモリを調べてみる限りここに上げた2つのタイプに近い模様のものは見当たらない。


まだ我が家のヤモリの方が似ているかも知れない。

 ◆参考資料

2012.04.07 自宅のヤモリ

 ◆2006年8月 ラオス、ビエンチャン市内

ヤモリ_2006 / 2006.08 ラオス、ビエンチャン市内

( Youtube動画再生  00’36)

有鱗目 ヤモリ科 詳細な種属名は不明

 ◆上段は2006年8月の記録、2012年10月以降の記録は下段に追記
 ◆2014年8月 タイ、HHL & チェンライ市内

ホオグロヤモリb_1408 Chi

( Youtube動画再生  01’08)

ホオグロヤモリa_1408HHL 

( Youtube動画再生  02’47)

ホオグロヤモリc_1408 Chi

( Youtube動画再生  00’53)

2014.08 HHL & チェンライ市内 :今回は研修参加者が村で小さなヤモリを捕まえ、aの映像にあるようにガラスのコップに閉じ込めてじっくり観察することができたことから、帰国してから種の特定に大きな進歩があった。ほぼ「ホオグロヤモリ」で間違いはなさそう。

これまでチェンライのホテルなど都会ではよく見てきたが、村で見れるとは思わなかった。ニワトリやアヒル、猫やネズミなど、ヤモリやカエルにとっては天敵だらけだ。

 ◆2016年2月 タイ、BMK/チェンマイ県北西部

タイ・ヤモリd_1602BMK

( Youtube動画再生  01’59)

2016.02 BMK :このヤモリはこれまでのヤモリとちょっと違う。体色が少し赤みがかっていて、黒と小さな白い点が水玉模様になっていて、何かペットっぽい明るさがある。これも山で採集してきたランを村の果樹に移植したところに放した。ニワトリに見つからないように自分の領地に帰れればいいのだが。

 ◆2016年8月 タイ、MHH/チェンマイ県南西部

タイ・ヤモリ06_1608MHH

( Youtube動画再生  01’35)

タイ・ヤモリ07_1608MHH

( Youtube動画再生  00’26)

タイ・ヤモリ06_1608MHH

GONGOVA=Grassroots Overseas NGO Volunteer Activity Programme

MHH / タイ国、チェンマイ県南西部 白カレン族居住山村


タイ・ヤモリ07_1608MHH

最後に地が出てしまった。即、言い繕ってはいるがーーー