オジギソウ/Mimosa pudica

これまでオジギソウ=クサネムと覚えてきたが、このHPの作成を進める過程でクサネムで検索したところ、マメ科の別の野草が表示されあわてて記載名を変更することになった。こちらのオジギソウも同じマメ科の野草であり、小さなネムのような花なので、こちらの方がクサネムにふさわしいと思うのだが仕方がない。

さて、当方の子供の頃、東京の下町の商店街では月に何回か縁日というのがあり、そこで良く行商の花屋がこのオジギソウを売っていた。開いた葉に刺激を与えると、その葉を折りたたみ葉茎まで垂らしてしまう反応が面白くて、手で触れたり息を吹きかけたりしてしばらくその場を動かなかった記憶がある。当方にとって植物に興味を持った最初の出会いであるのかも知れない。下町=縁日=オジギソウという雰囲気から日本の野草かと思われるが原産はブラジル、江戸時代に渡来。

タイの野草に収録していないが、このオジギソウは2004年2月のタイ、チェンライ、同年8月のタイ、メーホーソンの取材の時にも見つけ撮影している。ここにUPしているのは2006年8月のラオス、ビエンチャンのホテル近くで撮影したものだが、ビエンチャン郊外のターコックハイ村、ルアンプラバン郊外のナンヤン村、2007年8月のパクセー郊外のノンヒンカオ村取材時にも撮影している。ブラジル原産でありながらタイやラオスの山奥にまで進出し種を定着させている生命力に「乾杯!」と言いたくなる。(ちなみに、日本国内では野性化したオジギソウは見たことがない)

2006.08.09 ラオス ビエンチャン市内 

この時がラオス2回目の訪問。最初は2006年2月にビエンチャン市内から車で3時間程の村であったが、その時にもこのオジギソウを撮影している。ラオスには2007年、2011年と都合4回訪問し、その都度1度はビエンチャン中心部のホテルに宿泊して、その周囲の野草を観察しているが、このオジギソウとルエリア、アフリカフウチョウソウ、フシザキソウ、青色フジバカマ(ユーパトリウム)などはいつも見られる種であり、これらの野草をカメラに収める時に「また来た」という実感がわく。

北タイの取材時にもほぼ同様の野草を観察できるのだが、このオジギソウに関してはラオスのものはいつも背が低く地に這うように咲いているが、チェンライ市内で見るものは人の背丈より大きくなったものを見る。

マメ科 ネムノキ亜科 オジギソウ属 南アメリカ原産

 ◆2006年8月 ラオスの首都  ビエンチャン市内での記録
◆上段は2006年8月ラオス、2011年8月ラオスへのリンク、2013年2月以降の記録は下段に掲載
 ◆2011年8月 ラオス、ビエンチャン郊外他の記録にリンク/各画像クリックでジャンプします

2011.08 ラオス ビエンチャン郊外 

2012.03 タイ、ウィアンパーパオ

2012.09 USA テネシー州メンフィス/ハイクサネム

2012.03 タイ、チェンライ市内

 ◆2013年3月 タイ、HHL/チェンライ 白カレン族の村およびチェンライ市内の記録

オジギソウの就眠反応_1302Thai / 2013.03 チェンライ市内

( Youtube動画再生  00’54)

2013.03 タイ、チェンライ市内のホテル脇の観察場所。2012年10月も同じ場所で人の背丈よりも大きく伸びたオジギソウを撮影しているが、3月もほぼ変わらない大きさの状態が見られた。下段のHHLで撮影したのは地に這うような姿だったので、近似の異なる種なのかと疑いたくなる姿である。上の動画は、大きなものでも就眠反応を示すかを観察したもの。

結果は動画を見ればわかる?かろうじて反応は示しているが、小さいものよりひどく鈍いというかゆっくり反応している。

2013.03 タイ、HHL 水田地域へのトレッキング時に、乾燥した水田の中で咲いていた。マメ科の野草を畑の肥料として植えているところもあるくらいだから、オジギソウをその肥料野草としていてもおかしくないが、果してそうだろうか。であれば、もっとたくさん生えていても良さそうなものだが、それほどたくさんは生えていなかったことから推測すると単なる混入者か。

 ◆参考資料&サイト内メニューリンク

2006.08 ラオス植物 Top へ

2010.08 タイ植物 Top へ

2013.02 タイ植物 Top へ

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 ◆2013年8月 タイ、HHL/チェンライ 白カレン族の村およびチェンライ市内の記録

オジギソウの就眠反応1_1308Thai / 2013.08 チェンライ市内

( Youtube動画再生  01’35)

オジギソウの就眠反応2_1308Thai / 2013.08 チェンライ市内

( Youtube動画再生  01’18)

オジギソウの就眠反応3_1308Thai / 2013.08 チェンライ市内

( Youtube動画再生  01’53)

直上2枚は2013.08 タイ、HHL 水田地域。2013年3月に撮影したところとほぼ同じ場所。数は多くないが8月も花が咲いていた。

直上4枚は2013.08 チェンライ市内ホテル脇。2013年3月及び今回の動画を撮影したところ。水田地域での観察と同じように、市内でも3月に観察したのとほとんど変わらない大きさ。季節変化に余り影響されないようだ。大昔であれば、この種を食用とする動物や昆虫がたくさんいて、それらの生殖の周期と合わせて種を維持してきたのだろうが、人間という因子の登場で自然界の生殖の周期を変化させたのではないか。

今回も動画で就眠反応を記録しているが、反応の遅い・早いなどを具体的にわかる工夫を凝らさないと単なる感触で終わっている。凝るということはヤラセ(=不自然)なのでヤラセを売り物にするどこかのTV番組のような方向には行きたくない。

オジギソウ_2006 /ラオス ビエンチャン市内

( Youtube動画再生  00’52)

 ◆2013年8月 タイ、チェンライ市内の記録
 ◆2014年8月 タイ、HHL/チェンライ 白カレン族の村

オジギソウ_1408HHL/東の沢

( Youtube動画再生  00’35)

 ◆2014年8月 タイ、チェンライ市内の記録
 ◆2015年7月 タイ、チェンライ市内の記録
 ◆2015年8月 タイ、HHL/チェンライ 小学校校庭
 ◆2016年2月 タイ、BMK/チェンマイ県北西部

タイ・オジギソウ07_1602BMK

( Youtube動画再生  00’23)

タイ・オジギソウ07_1602BMK

BMK=Ban Mae Khrai /タイ、チェンマイ県北西部 メークライ村

BMKの小学校脇の道

オジギソウ09 1608MHH

GONGOVA=Grassroots Overseas NGO Volunteer Activity Programme

MHH / タイ国、チェンマイ県南西部 白カレン族居住山村

 ◆2016年8月 タイ、MHH/チェンマイ県南西部

オジギソウ08_1608MHH

( Youtube動画再生  00’24)

オジギソウ09_1608MHH

( Youtube動画再生  00’40)

 ◆2017年2月 タイ、MHH/チェンマイ県南西部

タイ・オジギソウ10_1702BMHH

( Youtube動画再生  00’37)

youtube動画に附した説明

 オジギソウ10_1702BMHH

GONGOVA=Grassroots Overseas NGO Volunteer Activity Programme

yasou.jp,GONGOVA 2017,BMHH,国際協力研修,自然環境資料

BMHH =Ban Mai Huai Hia, Chom Thong, Chiang Mai, Thailand

 ◆2017.09.06 所沢市青葉台