キンモンフサヒゲカミキリ

2006.08.05 ラオス  ナンヤン村の小学校で見つけたカミキリムシ。帰国後でネットで調べたところ、切手の図案となっているのを見つけ、キンモンフサヒゲカミキリという名前であることがわかった。日本のカミキリムシの中にもルリボシカミキリがこれと同じようなフサになったヒゲを持っているので、このカミキリムシのヒゲが特別に特殊なものではないとわかっているのだが、このフサヒゲがどのような役割を果たしているのか興味が湧く。どちらのフサヒゲも配色的にも意匠的にも素晴しい。

 このカミキリを見つけ捕まえたのは当方ではなくて、当方の撮影に同行したラオス外務省・情報局の担当官、スカ・サワン氏。ラオスは社会主義国であるので取材活動を行うためには駐日ラオス大使館に申請して正規の取材ビザと現地では担当官を同行させなくてはならない。その同行の旅費(交通、宿泊、食費)と日当は取材者負担である。2007年夏まで3回の取材の機会があり、その都度情報局担当官が同行した。初めは、ラオス政府にとって都合の悪い情報を外に持ち出さないように監視されるのかなと、こちらの方が構えた態度でいたが、2日、3日と日を重ねるに連れて、彼らがこちらの取材の安全や円滑な活動が出来るよう、また、ラオス国内にも多くの少数民族がいて、通訳の言葉がそのまま通じない時など、その言葉の中継をするなど実にきめ細かいサポートをしてくれているのに気づかされた。2008年からは日本からラオスに観光で行く際にはビザの申請がいらなくなったということだが、取材で入る場合はどうなのだろう。当方としてはこれまでの彼らのサポートに大きな感謝の気持ちを持ち続けているし、機会があればこれからもサポートを得たいと願っている。

2006.08.05 ラオス ナンヤン村

2006.08.05 ラオス ナンヤン村

2008.08.02 県民の森 フサヒゲを持つルリボシカミキリ

 ◆2006年8月 ラオス、ルアンパバン郊外 ナンヤン村

甲虫目 カブトムシ亜目 ハムシ上科 カミキリムシ科 フトカミキリ亜科

Aristobia approximator.

キンモンフサヒゲカミキリ1 / 2006.08 ラオス ナンヤン村

( Youtube動画再生  01’10)

キンモンフサヒゲカミキリ2 / 2006.08 ラオス ナンヤン村

( Youtube動画再生  00’35)

 ◆参考資料
 ◆上段は2006年8月 ラオス、2015年3月 以降の記録は下段に追記
 ◆2015年3月 タイ、チェンライ県 ウィアンパーパオ

2015.03.10 タイ、チェンライ県 ウィアンパーパオ市内:HHLを出村し、ウィアンパーパオ市内の高校でのコンサートを収録した後、チェンライ市内に向かうバスの時間待ちを利用して、バス停近くの池のほとりにある大きな木の幹に着生していたシダ(イワダレヒトツバ?)を撮影していて見つけてしまった。すぐに標本であることがわかったが、上のナンヤン村から実に9年ぶりのご対面。生きているのを見たいものだ。