シロアリ、シロアリの巣

このシロアリの巣も、山の産物を村に運び下ろすための道路作りのボランティア活動の中で、地面をならす過程で、巣が露出したところを撮影した。

この2日程前に、別の尾根筋を歩いている時に、筋道のすぐ脇に大きなシロアリの巣があり、子どもが面白がって巣を崩そうとしたところ、大人から止められていた。理由を尋ねたところ、この村ではシロアリの巣は壊さないで放って置くというのだ。

2011年8月のラオス、ビエンチャン近郊のプーカオクワイ自然保護区でも大きなシロアリの巣を見つけ、その時、保護区のガイドになぜ放置するのかを尋ねたところ、人が食べるのか、ニワトリなど家畜に食べさせるのか、または魚とりの餌にするためなのか、理由はうろ覚えだが、シロアリを駆逐してしまうことはしないということだった。

日本では住宅の密集地でシロアリが発生したら大変なことになるが、ここはわざわざ人の住まいをかじらなくても食べる樹木が山ほどあるので、シロアリは必ずしも害虫ではないのだろう。

最下段に2006年のラオス、ルアンパバン近郊のナンヤン村のシロアリの巣にリンクを張っておく

2012.03.30 HHL、村の山で見つけたもの

 ◆資料: 2006年ラオス シロアリの巣

2006.08 ラオス、ルアンパバン近郊のナンヤン村の綿畑にあったシロアリの巣。表面を削って中の構造を解説してくれた。

◆上段は2012.03.30 HHL、南の尾根で見つけたもの。2012.10、2013.02以降の記録を下に追加している
 ◆2012.10のHHLのシロアリ

シロアリ/蟻塚の利用 1210Thai HHL/チェンライ

( Youtube動画再生  04’07)

シロアリ02 1210Thai HHL/チェンライ

( Youtube動画再生  00’16)

上の左の動画はHHLのナマズの養殖池で見ることが出来た村での蟻塚の利用の一形態である。映像の後半に池に投げ入れられた蟻塚の中にいたシロアリが池の表面にたくさん白く浮かんでいるのをナマズが捕食するシーンを見られたことによって、2012年3月の記述の疑問が少し解けた気がする。

(左の動画は2012、10 GONGOVA活動の資料の一部であるため関係者以外転載不可)

きっと蟻塚/シロアリの利用の仕方にはバリエーションがあると思われるので、機会があればそれらも取材したいと思う。

右上の静止画は3月と同様村の林道を拡張整備するボランティア活動中に林道の側面に露出した蟻塚。下の大きな静止画は露出してしまった蟻塚からあわてて出て来たシロアリ。右上の静止画はナマズ池で削り取られた蟻塚のUPである。

今回撮影したシロアリの巣。今回新たに加わった情報は、巣の上に枯葉が積まれているのは何故かということ。偶然、おまじない、雨よけ----? 2006年のラオスから始まった疑問は上段の2012年10月の取材時に一つの回答が得られていたが、今回の疑問に対する回答で更に村とシロアリとの関係の理解が深まった。それは、シロアリに餌として葉を与えているという答えだった。

◆2013.02 HHL シロアリの巣
◆2014.02 HHL シロアリの巣

2014.03.08 HHL 南尾根にて       Photo by Kastuhiko Nakaya 

シロアリの巣_東沢_1408HHL

( Youtube動画再生  01’15)

◆2014.08 HHL シロアリの巣
◆2016.02 タイ、BMK/チェンマイ県北西部

ハアリ(シロアリ)の飛翔02_1602BMK

( Youtube動画再生  01’08)

ハアリ(シロアリ)の飛翔03_1602BMK

( Youtube動画再生  01’27)

ハアリ(シロアリ)の飛翔04_1602BMK

( Youtube動画再生  00’55)

ハアリ(シロアリ)05_1602BMK

( Youtube動画再生  00’51)

2013年2月にHHLの尾根上でシロアリが羽化したとき、乾季の終わりに近く、雨が降った翌日だったと記憶している。このBMKのシロアリの羽化は2016年2月28日、午前中から雲行きが怪しく、夜半にはとうとう本降りになった日である。雨に打たれたのか、ハアリが飛んだのは雨の前だけ。翌日にはまったく姿が見えなくなった。自然現象と遭遇するというのはある程度条件が整えば確率は高くなるのかも知れないが、実際には大変好運なこと。その少ない機会を活かすためにももっと腕を磨かなくては。

下段は当日のニワトリのシロアリ穫りに熱中する動画

タイ・ニワトリe_1602BMKL

( Youtube動画再生  00’51)

タイ・ニワトリf_1602BMKL

( Youtube動画再生  01’30)

◆2017.02 タイ、BMHH/チェンマイ県南西部

BMHHのシロアリの巣。

民家のある台地よりMae Ya川に向かって少し下ったところにあった。