オンブバッタ 

今回撮影したオンブバッタは脚や触手など、体の先端部が赤く染まっていた。この体色の違いは日本でも時々見かけられるものであるから種の違いにまでは発展しないだろう。

これまでタイだけでなくラオスでも撮影している筈であるが、記録が残っていない。というより、毎回相当数の写真を撮っているので、その整理の過程で当たり前のものとして見逃しているのかも知れない。意識の上ではそういたものほど貴重なのだとわかっているのだが、「貴なるは珍なり、珍なるは貴なり」に毒されている己を実感する。

2004年タイ、メーホンソンで撮影したオンブバッタと日本のものにリンクを張っておく。

2012.03.29 BHHL、村の山で見つけたもの

2004.08 タイ、メーホンソン 赤カレン族の村で撮影

 ◆資料:タイと日本のオンブバッタ

2001.09 日本のオンブバッタ

これは2012.10 BHHL上と同じ村で撮影したもの。3月と10月とで齢があまり変わらない?個体が見られるということは、成長のサイクルが種全体で1年周期ではなく、同一種でも個別のサイクルを持っているのだろうか。

それとも、この写真をよく見るとこのバッタにはまだ翅が十分成長していない。ということは、乾季の始まりに生まれ、乾季の終わりに産卵というサイクルなのだろうか。日本での雨季、乾季とタイの気候とではその感覚が異なるので、何か戸惑いがある。