イナゴa 

村での取材が残り2日となった日の朝、村の高台にあるお寺で行われている托鉢の様子を撮影しようと、何往復かするうちに、持病となりつつある腰が痛みだし、この日の午後の山での活動を追いかけられず、途中で宿舎に戻って来る途中草むらにいた虫たちを撮影した一部がこのイナゴの仲間である。それぞれ1カットづつしかないので1ページにまとめた。

上はイナゴというよりクソバッタに近いか、下は乾いた山の地層みたいな横縞が枯れ草の中に入ると絶妙なカモフラージュの役を果たすだろう。大きさは双方、日本のイナゴとほぼ同じ。

これまでのタイやラオスでもたくさんのイナゴの仲間を撮影して来たが、この乾季の終わりという3月末はバッタの種も数も少なかった。気温のことに触れていなかったが、この時期が一番暑いとされ日中27〜30度近くまで上がり、夜は15度くらいまで一気に下がるので体調を壊す人も多いという。

2010年8月の雨季に同じ村で撮影したイナゴの仲間にリンクを張っておく。

2012.03.31 BHHL、村の山で見つけたもの

2010.08 BHHL/チェンライ 中谷氏撮影

 ◆資料:2010年8月のイナゴの仲間

2010.08 BHHL/チェンライ ビデオからキャプチャー

イナゴb 

2012.03.31 BHHL、村の山で見つけたもの

ショウリョウバッタ01 1210Thai BHHL/チェンライ

( Youtube動画再生  00’14)

動画とすぐ上の2点は2012.10 同年3月に引き続きBHHLで撮影したもの。

上の3点は 2012.10.12 BHHLの山道で見つけたもの。3月に見つけたものと少しも変わっていないようだ。バッタの仲間で1年の内の正反対の時期に同じ姿ということが日本では考えられないこと。一生のサイクルが日本と異なり、数年生き続けられるのか。

これらの疑問を肌で感じられるようになったのも正反対の季節に取材ができたことの成果である。一年を通して、数年をかけてと定点観測を行えば、更に様々な現象に立ち会い、疑問や、その解決のヒントも得られるだろう。わくわくするような世界だ。