2010.08.13 村の川の近くの大きな木の幹に着生したバンダ。自然の状態で生育しているバンダを見るのは初めてであった。気根を何本も木の幹にしっかり着生させ大きな草体を支えている姿にほれぼれとした。ラン園などで育成されているバンダは草体は針金で支えられ、棚からぶら下げられ、気根はどこにも求めるものがなく下垂している、どこか人工的な姿しか見ていなかった。
この動画に移っているバンダは20年くらいここに生きているようだが、元からここにあったのか、人為的に持ち込まれたのかわからない。村ではランをたくさん見ることができるが、他のところで採集して来たものを移植したと思われるものが多かった。右の写真はバンダの苗のようだが、これは気根の様子から窺うと親株が枯れて子供だけが残ったという風である。このような世代交代は想像しやすいが、初めからここに種子が飛んで来て成長を始めたのかについては興味が湧く。
20年くらいと記したのは、当方の育成経験からバンダは1年に2枚程しか新葉を出さない。つまり葉の一対が1年と数えられる。原産地であるからもっと多くの葉を出すかも知れないので20年はあくまで推測である。