アヒル /Anas platyrhynchos var.domesticus

 村のアヒル。最近は日本のあちこちでも見るようになったが、いわゆるバリケンという種類。もともとはアメリカ産の種であり品種改良されたものが世界中に広がったもの。ここにいるということは家禽として外から持ち込まれたものと推測する。

 この小川の少し先には大きな石によってせき止められた小さな滝のような落ち込みがある。従ってこの辺りは流れが少しゆるやかになっているが、この後、親鳥は川に戻り、流れに逆らわず落ち込みの方に行ってしまった。すぐ脇で作業していた学生さんたちの悲鳴が聞こえた。何事かと聞き耳を立てると、アヒルのヒナが滝のようなところに巻き込まれたということだ。ほんのわずかして、大丈夫だったという声が聞こえてきた。

 そりゃそうでしょう。家禽として飼い慣れされたからといって元々水鳥なのだから水に溺れることなんか考えられない。という先入観で物事を推し量ってはいけないのだが、つい学生の反応がおかしくて笑ってしまった。

2010.08.13 チェンライ 白カレン族の村

2010.08.13 チェンライ 白カレン族の村

中谷氏Photo/2010.08

2010.10.14記:中谷氏のデジカメデータを見ていたら、上段で記載した出来事を中谷氏が忠実に追いかけて撮影していたことがわかった。下段がその一連の写真である。

最後の1羽はまだ小さな滝を上っている途中。親鳥は駆け寄ることもせず待っているのがいい。

2010.08 中谷氏Photo  最下段の2点は上とは異なる日に異なる親子を撮影したもの

カモ目 カモ科

アヒル02 1010Thai / 2010.08 HHL/チェンライ

( Youtube動画再生  00’41)

アヒル01 1010Thai / 2010.08 HHL/チェンライ

( Youtube動画再生  01’03)

 ◆2010年8月タイ、HHL/チェンライ 白カレン族の村

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