陸に住む巻貝の総称、科や属を跨いでカタツムリと称されることが多い。

カタツムリ

バスフォードのホテル(B&B)の枯れたキク科の花についていた。カタツムリの殻の模様が面白かった。精々7mmくらいの小さな殻であるがなにやらしっかり模様がある。日本のカタツムリでは大きなものでは縞模様があるが小さなものでは見たことがない。この模様を見てライムリージスの近郊で採集したアンモナイトを思い出した。

イギリス取材の2日目、エクセターから車で2時間程のところにあるライムリージスという避暑地で化石資料館を撮影した。資料館の周辺の海蝕崖はその日も採集者がたくさん来ていて、家族連れで採集する様子や感想を聞いたりした。一仕事終えた後、自分たちも化石を探して見ようと辺りに落ちている採集のかけらを手に取ってみてびっくり。そこに小さなアンモナイトが入っていた。

自宅には当方が20代前半に手に入れた北海道日高産のアンモナイト(資料Photo 2の左)があり,いつか自分でも掘り出したいという夢を持っていた。 アンモナイトに関しての色々な情報を集め、 2002年と2006年の6月に北海道小平に採集に行ったのはその夢の実現へのアプローチだったが、大物どころか小さなかけらくらいしか手にできなかった。

北海道小平周辺は山に雪があるうちはヒグマが活動しているから危険というので、6月を待って出かけたのだが、山の入り口付近のいたるところに「ヒグマに注意」の看板が立っていて、アンモナイトはヒグマに守られているのではないかとさえ思えた。そんなビビる気持ちを乗り越えて目標地点に足を踏み入れ探し求めたのだが、結果は上記の通り。

そこに行けばあるという確信めいたものがあったのに裏切られた男には、今回のアンモナイトとの出会いはあまりに簡単すぎた。同行の先生方やその子供達もそれぞれ小さなアンモナイト見つけ出し、それぞれを自慢し合った。当方の求めるアンモナイトはこんなのではなく、もっとカッコいい奴だ!と自分に言い聞かせなぐさめた。あるところを探せば良いのだ。

ちなみにここでのカタツムリとアンモナイトのつながりは見た目上の類似/インスピレーションです。

 ◆2008.08.21 イギリス バスフォード

2002.05.17 日本のカタツムリ(幼体)

2002.05.17 日本のカタツムリ(幼体)

自宅のアンモナイト 北海道日高産 35cm

2008.08.17 ライムリージスで採集したアンモナイト 4cm

 ◆参考資料

2004.08. タイ、メーホンソン ナメツムリ(造語)

 これは貝殻を筋肉の中に収納する変なカタツムリ

2014.08. タイ、HHL/チェンライ県

 ◆下段の資料はリンクなし