アーティチョーク/Cynara scolymus

エクセターのホテル(B&B)近くの公園に植えられていたものを撮影。これは食用のものではなく園芸用のもの。食用のものは資料Photoにあるように総苞の部分の1枚1枚が厚く大きい。

30年以上も前のことになるが地中海に面したフランスとスペインの国境の街を訪ねたことがあり、その時に宿泊した小さなペンションでこのアーティチョークの花の回りに色とりどりの生の野菜を盛りつけたサラダを出され、回りの野菜だけを食べ、アーティチョークはきれいな飾りだろうと思って手を出さずにそのままにしてメインディッシュを待っていたところ、ペンションの女将がやってきておもむろに総苞の部分をむしり、こうやって食べるのよ、と身振りを交えて教えてくれた。まさかこれが食べ物であるとは思いもよらなかったのでびっくり。女将の真似をして総苞にくっついていた部分の果肉をこそぐようにして食べたのだが、その時の味はもう覚えていない。その後、いろいろなところで油付けになったものを食べたのでその味の記憶に書き換えられてしまった。

日本の花屋でも切り花になったアーティチョークをよく見かけるが、この花を見るとその度にその国境の街を思い出す。

 ◆2008.08.19 イギリス エクセター

キク科 チョウセンアザミ属 地中海沿岸原産 多年草 

 ◆参考資料

2002.06.23 埼玉県日高のアーティチョーク