北部タイの自然 13 (2017年2月17日〜3月9日)

チェンマイ県南西部の 白カレン族の村 マイホエヒア村

 2017年2月17日〜3月9日まで3週間、村人の生活やそれを取り囲む自然を取材させていただいた。

 

 2016年夏(北タイの自然12)と同じ、北タイ、チェンマイ県南西部に位置するBMHH(マイホエヒア村)。BMHHは、チェンマイ県南西部の、標高約1,000mの緩やかな起伏の尾根筋に築かれた白カレン族の居住山村。

 雨季と乾季の両方のBMHHを取材できたことで山や水田、民家の庭先の色彩/植生や見られる昆虫の違いを少し記録できたように思う。

 前回も記したが、自らの足下・身近な自然でさえ新たな視線で見つめ直せば、そこにもきっと新しい発見が待っている。

 圧倒的に雨季の方が自然の活動が活発で多くの種が自分の存在の主張のためにカメラの前に姿を現すが、乾季でも活発なものもいるし、じっと雨季の到来を待っているものもいる。それらにはこちらからより近づかないと見えないし、近づいてくるのを待つしかない。それが自然をフィールドとする者の楽しみであり、回合したときの喜びである。


 今回、BMHHを取り囲む環境の記録に加えもう一つの課題と向き合うことになった。

 それは自分の体調管理であり、カメラを担いでの山歩きに自信がなくなってきたことや、視力の衰え・パターン認識力の低下によって対象を見つける力が後退していることを実感せざるを得なくなった。同行のMr.Y Yamada氏から「熱中症」と指摘されたが、集中する・熱中できる齢を超え、病理的な熱中症に罹ってしまう。またはそれを恐れながら自然と対話しても生きた対話は難しくなる。


 もう記録係としては退け時。これ以上、若い意志や能力の登場を妨げないようにしなくては。


 (このサイトの動植物の写真や動画は教育目的の範囲でコピー・フリーです。(但し、村人など人物の肖像は二次使用不可))

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Photo by Mr..Y Yamada