Zeuxine affinis / アオジクキヌラン (2014.04修正)

ラン科  キヌラン属   地生ラン

◆2013.02 タイ HHL/チェンライ 白カレン族の村

2013年2月 村を取り囲む山の尾根筋の枯葉の吹きだまりのようなところで見つけた。枯葉の間から花茎だけが立ち上がり、その頭頂部に向かってネジバナのように向きを回転させながら花が咲いていた。花そのものはネジバナよりもシュスランに似ているように思う、が、これがランであるのか、ヤセウツボのような寄生植物(腐生植物)であるのかまだ確認はしていない。

◆参考資料

日本のヤセウツボ(ハマウツボ科)

この場所に3株開花株を見つけたので、その内の1株だけ採集して村に下り、お世話になっている村人に採集した株を、採集場所の簡単な地図、まだ2株未採集のままにしてあることを添えて渡したところ大変喜んでくれた。採集した株を早速鉢に入れて保護していたこと、翌日山に作業に上がった際に、地図に示したところで残りの2株も採集して保護したと話してくれた。その様子から推測すると、村人にとっても珍しい種であったように感じられた。村人にこの花がランであるのかを尋ねたところランであると返ってきた。このランであるか否かの会話は双方身振りと簡単な絵を介して行ったので意味が通じていたかよくわからない。

日本のネジバナ(ラン科)

日本のキヌラン(ラン科)

◆2014.02 タイ HHL/チェンライ 白カレン族の村

Zeuxine affinis_1402Thai / HHL チェンライ

( Youtube動画再生  01’03)

 2014.02 HHL この花がラン科の Zeuxine affinis とわかったのは下記サイトの情報に辿り着いたことによる。

 タイと自然の風景  http://khaoyaim.exblog.jp/14845131/ 

 このサイトからは普段からタイやラオスの自然関連の貴重な多くの情報を得ているので遅ればせながら感謝申し上げます。


直上の2点の写真は村人とこのランの関わりを良く表している。別掲しているが、この村ではシロアリの巣の上に餌となる木の葉を乗せる行為によって、シロアリを忌避するのではなく積極的に飼育している意思を示す。花を捧げるというのはシロアリそのものにであるというよりも、自然の中に息づく白カレン族の精霊に対する畏怖を表していると考えられ、そこにこの花が選ばれているということは、少なくとも精霊に対して害するものではないことが知られている=以前からこの地に存在していたと判断できる。

◆2017.02 タイ BMHH/チェンマイ県 白カレン族の村

Zeuxine affinis02_1702BMHH

( Youtube動画再生  00’36)

Youtube動画に附した説明

 「Zeuxine affinis02_1702BMHH」

アオジクキヌラン(「タイと自然の風景」サイト記載名)

HHL/チェンライ県では乾季の尾根筋で観察していたが、そこより約100km南下したBMHHの同程度の標高の林道際で3年ぶりに再会を果たした。周囲を見回したが、見つかったのはこの1株のみ。野生の残存率はHHLやBMKの方がBMHHより高かったように思う。

GONGOVA=Grassroots Overseas NGO Volunteer Activity Programme

yasou.jp,GONGOVA 2017,BMHH / タイ国、チェンマイ県南西部 白カレン族居住山村

BMHH=Ban Mai Huay Hia, Chom Thong, Chiang Mai, Thailand

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