カキノキ(柿)/Diospyros Kaki
2012年3月28日 村のお寺に登る坂道の途中に3本の柿の木があり、小さな実を付けていた。下段に資料として2010年8月に取材した折り宿泊させていただいた家の方が柿を振る舞ってくれた時の記録及び、中谷さんが撮影した柿の実を掲載しておく。
村の人の肖像は二次使用の許可を得ていないので転載禁止。ここに写っている女の子と2012年3月、1年半後に再会するのだが、すっかりお姉さんになって子どもの面倒を見たり、家事の手伝いをしていた。
カキノキ科 カキノキ属 東アジア原産 落葉高木
2010.08 HHL、上の扉の静止画は動画と同時に中谷氏が撮影したもの、転載禁止
2010.08 BHHL、上の動画と同時に中谷氏が撮影したものの一部をトリミングした
2010.08 BHHL、中谷氏が村で撮影したもの
柿を食べる_1008HHL /2010.08 HHL
( Youtube動画再生 04’11)
※ジャンプしてきた元のページに戻る時にはブラウザーの戻るボタン「◀」で戻ってください。
2011.10.13 長野県ちくま市徳間 甘い柿。当方の口の大きさが良くわかる。
柿の皮の剥き方a_1408HHL
( Youtube動画再生 00’40)
柿の皮の剥き方b_1408HHL
( Youtube動画再生 03’15)
柿の皮の剥き方c_1408HHL
( Youtube動画再生 01’36)
2014.08 HHL、動画には柿の皮の剥き方とタイトルを付けているが、柿だけではなく、青パパイヤや青マンゴーの皮を剥くときも同じ包丁使いが見られる。2010年の動画では他の村から嫁いできた若い女性、2014年の動画では村のご婦人と、10代の青年2人の包丁さばきを撮影した。cは当方の包丁使い。ギッチョなのであまり効果的な対比材料とはなっていないが、HHLの包丁の刃の向きと正反対というのを示したかった。
これは包丁の場合のことで、山刀で竹を薄く削いだり、削ったりする際の刃の向きは、また異なる方向となる。
どちらが正しいか、より安全かという疑問に対する回答はないものと思われる。つまり、礼儀作法や躾(しつけ)といった伝承そのものが国外に出た途端、無意味な知識であるということにつながる。当方は不束者でありながら、作法や躾といった謙譲や卑下の精神から逃れられないことから国際人になり得ない。
2014.08 HHL:この夏の取材で、HHLにこんなに柿の木があったのかと認識を新たにした。今年はいわゆる当たり年であったのか、実を沢山着けた木がHHLの集落のいたるところにあった。何故このように柿の木がたくさんあるのか村に滞在している研究者に聞いたところ、数年前に中国の業者が苗木を沢山持ってきて、実がなったら買うから植えてくれと要請し、それに応える形で村中で競って植えたということであった。
2006年8月のラオス、ルアンパバン近郊の村でも柿ではなくゴムの木だったが、中国の業者が苗木を持ってきて大きくなったら購入するからという説明に、村人が苗木を競って受け取っているところを撮影したことがある。
これは典型的な侵略の手法であり、軒先を借りて母屋を乗っ取る手口である。(他人の話は半分以下に受け止めるのが常識)
(本題はここから)この柿は渋柿であり、余程木に着いたまま熟させないと甘くならない。この渋い状態の柿は「塩水」に数回漬けて甘みを引き出すという。何軒かは焼酎を使うところもあるそうだが、塩水が主流ということ。その少し塩の味の着いた柿も結構いけた。「塩大福」ならぬ「塩柿」という商標で商品化出来るかも。ちなみに干し柿は人工的な乾燥施設でも作らない限り無理なよう。
タイ・柿01_1508HHL/枝についた実
( Youtube動画再生 01’18)
タイ・柿02_1508HHL/収穫
( Youtube動画再生 00’53)
タイ・柿の皮剝きd_1508HHL
( Youtube動画再生 02’22)
2015.08 今回の柿の皮剝きの実践はタイの大学講師、若い男性村人スタッフ、日本人女子学生の3人。要するに、それぞれの習得した技術や知識は一つの型ではなく、色々違いがあることを自然のうちに了解すること。そして、それを認め合って楽しむこと。常識と云う自己保全目的の作法なんて糞食らえ。と老いぼれの遠吠えは空しく焼き畑の彼方へ---
※ジャンプしてきた元のページに戻る時にはブラウザーの戻るボタン「◀」で戻ってください。