デンファレ/デンドロビウム・ファレノプシスの略

2012.04.01 タイ、チャンライ市内。何かのお役所の道路に面したデコレーション。

先に示した大きな樹木の幹にランをヤシの実を割ったものを利用して着生させていたのと異なり、ここでは、板のフェンスにコンポストを用いずに針金でくくり着けているだけ。

デンファレは相当高温で管理しなくては花芽が着かない種であるとして、当方ははじめから栽培を諦めていた種。また名前からわかるように人工的な交配種であることから、きれいと感じる感覚があまりない。従って、この写真を撮影する時なにか忸怩とする感情があったが、栽培の方法、デコレーションの方法のサンプルとして貴重な情報足り得るとの思いでシャッターを切った。

暑い国の空港ビルで観光やビジネス客を迎えるのはほとんどこの無機質な表情のデンファレである。つまり、空港や観光スポットの人の感性そのもの。そんなものに迎えられて喜ぶと思っているのだろうか。