ノンカム村の竹細工

 ノンカム村のご婦人方に機織りがあるように、男性は竹細工をする。男のそれは換金の術というより、日常で消費する器や道具、壁などを自生する。

 ノンカム村周辺には10種以上の竹が自生し、その性質によって細工物にしたり壁材にしたりと使い分けている。

 下の動画の村人は気が付くと終日竹を加工する姿を見せていた。昨年のタイの村でも同様な光景を見たが、1日目は太い竹を小分けにし、次の日は竹ヒゴにしたり薄い板状にのして、その翌日徐に篭を編んだり器に加工していた。つまり、この村人は最終行程のみ見せてくれていたということであり、村の中で竹の細工の行程を分担/分業する仕組みがあったのか気になった。

 この動画は当方がお願いして帽子を編んでもらっているところである。こんなに手の混んだ作業で編んでもらったものが1個$1である。およそ2日かかったというのに、それでもやって行けるいうことが要点である。

ラオス ルアンパバン郊外 ノンカム村

編む過程と出来上がった笠の意匠 /編み上がった笠の写真はクアントン氏撮影

竹籠

家の壁

ノンカム村の船着き場を上がった台地にある竹。船から流域を見ていても竹の植え込みがたくさん観察できた。(K)

竹細工の下ごしらえをする村人(K)

竹を編んだ壁で囲われた村の住居(K)

即興的に作ってくれた竹の鳥

家の壁

2011.08.Laos_ルアンパバン郊外ノンカム村竹細工

( Youtube動画再生  01’16)