ムクロジ科 ムクロジ属 東南アジアから中国南部原産
リュウガン(竜眼)/Dimocarpus longan L.
2007.08.10 ラオス ビエンチャン 20年くらい前から日本でも中華料理のデザートなどとして食卓に乗るようになったライチー。2006年、2007年の2回8月のラオスを訪問し、その度に人々の生活に密着した各地の市場を取材した。そこで売られているライチーは何度も見ていたが、木になっている状態は見たことがなかった。ビエンチャンからバスに乗って小1時間ほどにあるブッダパークに向う道路脇の所々で、子供達がビニールを敷いた上にライチーの実の付いた枝を山のように積んで売っているのを見た。そしてブッダパークに到着しバスが駐車場に止まったすぐ目の前の木にそのライチーが鈴なりになっていた。鈴なりという表現では足りないかも知れない。見てわかる通り1本の木に相当数の実がついている。都会の庭木や街路樹に木の実がなっているという点ではイチョウになるギンナンのような存在かも知れない。帰りのバスからは行きには気がつかなかった、道路脇のライチーの木に背の高い梯子をかけて実のなった枝を切っている人々の姿があちこちで見られた。
2007.08. 10 ラオス ビエンチャン ブッダパーク入り口
リュウガン_2007 /ラオス ビエンチャン郊外 ブッダパーク
( Youtube動画再生 00’42)
※2013年10月記: この果実がリュウガンであることは2011年のラオス取材でわかっていたが修正するのを忘れていた。上段の文章は当時のまま残しておく。
2011年8月 ラオス ビエンチャン Mr.クアントン氏の実家を訪問した時にご馳走になった。ライチーより小さいが味は変わらない。
・2013年8月タイ、チェンライの市場でも大量に売られていた。約1kgでTB20(日本円で60円ほど)。
2013年8月 タイ HHL。 上の木の枝に着いたものは8月8日に撮影しているので、村に到着した翌日であるが、村のどこに生えていた木なのか思い出せない。カメラにはGPSがついていて、その機能はONになっていてGPS信号が記録されているかもしれないが、小さな村のどこという精度のものとは思えないのと面倒くさいのでチェックしていない。
黒い種をたくさん写しているが、果肉を食べた段階で既に種の頭頂部から双葉を覗かせているのがわかる。
この種は黒く硬いのでパチンコの玉に持ってこいのようだ。標的の撃ち損ねが即種蒔きにもなる。クレーの標的のような動くものなら尚更効果的に播種できる。
リュウガン2_1408Chi/チェンライ市内
( Youtube動画再生 00’58)
◆参考資料 2014.08 タイ、チェンライ市内市場
リュウガン05_1608CTN
( Youtube動画再生 00’55)
リュウガン05 1608CTN
GONGOVA=Grassroots Overseas NGO Volunteer Activity Programme
CTN=Chom Thong / タイ国、チェンマイ県南西部の郡庁所在地
役所の庭で撮影。ここで収穫した枝をMHHの宿舎の人たちへのお土産にした。この後、2週間ほど後に訪問した時には実は一つもなかったという。撮影にいい時期だったのだ。
バンコクの空港で売っていたリュウガンを食べた後の種を挿し木床に播いてみた。何度かトライしたが何故か数日のうちに消えてしまう。鳥なのか、ネズミなのか。自然にチョッカイを出すと、自然の中の摂理が機能して無に戻された気分。悪くはない。