コウモリ

不明

コウモリ(翼手)目 科 属

 ◆2015年2月 HHLの記録

コウモリ1_1502PYY

( Youtube動画再生  00’53)

2015.02 PYY : PYY(Ban Pa Yuyam / CEI県 WPP郡)はHHLの隣村で白カレン族の居住山村。今回その村の防火・飲料用貯水タンク2基の建設のため、8日間延べ10日間通った。尾根筋にある村の入り口から、200m程を一気に下り、帰りはその逆、1kmで200mを一気に登る。結構きつい行程であったが、今思えばそれも村を取り囲む自然や村人たちの優しさ、笑顔や勤勉さが快く懐かしい。 

 このコウモリは貯水タンク建設初日のタンクを設置する敷地の整備と基礎をコンクリートで固める作業中に撮影したもの。

 白カレン族ばかりではないが、アジアの少数山岳民族の居住地域では竹が重要な建設材料であり、丸い円筒のまま、細かく裂いたり、それを格子状に編み込むなどの他に、節目に細かくなた目を入れ展開して板にして利用することもある。今回基礎のコンクリートの型枠(流れ止め)にその竹の板を使用するに当り、目の前の山の斜面から竹を切り出し、作業場まで滑り下ろしたときに、その竹の穴から黒いものが飛び出て来た。はじめは黒いチョウかと考えていたが、竹を板状に展開しようとした時に中から出て来たのがこのコウモリであった。親から取り残されたまだ幼い個体であったようで、飛んだり活発に動いたりはできないようだった。ひとしきり撮影した後、飼われているイヌや猫、ニワトリに食べられてしまわないよう、人の背丈程のところに穴の開いた木に戻してあげた。

 本題はここから。

 この日作業を終えて戻ったHHLでの夕食後、GONGOVAに同行された東北大学医学部の熱帯感染症の研究者(服部俊夫教授)の「熱帯感染症」のレクチャーがあり、その様子を記録し帰国後、それを編集したのだが、まずは服部先生のガイドラインを確認する必要があり研究室のHPを訪問し、「教授ご挨拶」を読んでギクッとした。レクチャーでもエボラ出血熱については触れられていたが、それを媒介する宿主のコウモリについては言及されていなかったと思う。

 いずれにしても、コウモリとの接触はそのレクチャーの前のことであったので、後の祭りであったのだが、幸いなことにエボラの症状もなく現在を迎えているのだが、無知程怖いものはないを地でいっている映像である。

コウモリ2_1502PYY

( Youtube動画再生  00’31)

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