パイナップルAnanas comosus

2012年3月29日 HHL、村のお寺に向かう坂を途中で左に下ったところにある湿地に生えていた(栽培していた)パイナップル。当方の感覚では熱帯の果実は日が燦々と照りつける、馬鹿明るい環境の下で生育するという単純な思い込みがあって、それが自宅のランや熱帯性の植物を育てる失敗の一番の原因なのだが、このパイナップルも当方の想定から大きく外れた、大きな樹木に囲まれた谷筋の底のようなところで育っていた。

 村に滞在中、1度か2度、食事時に生のパイナップルがサラダボールに一杯盛られて出された。チェンマイの大学生は極当然のように、おいしそうに食べていたが、日本人は当方も含め誰も手を付けなかった。そこには当方と同じ便で村にやってきた日本人の小学生3兄弟がいたので、彼らを刺激しないようにという思惑が働いたからだと思う。大人だけだったら、食べて体調を悪くしても自己責任で済ませられるが、子どもたちはそうはいかない。

 実際に3兄弟の真ん中の子は村滞在3日目頃から腹を下して、その後日本に帰国するまで猛烈な下痢にみまわれ、遊ぶことも叶わない状態になっししまった。自身も周囲も気をつけていても、大人と子どもでは体力も抵抗力も全く異なるのである。

 このパイナップルを撮影に行く時はその子も元気で、日本の英語塾で習ったパイナップルの発音を何度も繰り返していた。

パイナップル科  アナナス属 熱帯アメリカ原産 多年草 

 ◆2012.03 タイ HHL/チェンライ 白カレン族の村
 ◆上段は2012年3月の記録、2013年8月以降の記録は下段に追記
 ◆2013.08 タイ HHL/チェンライ 白カレン族の村

 2013.08 タイ HHL。前回撮影した場所より更に南に沢を遡ったところである。このパイナップルの育てられている周囲には新たに耕されたところらしく、むき出しの土には畝が起こされ(西洋)野菜の苗が植え付けられていた。2012年の取材の時には既に村の学校の校庭に野菜畑が耕されていて、若い村人の中には野菜作りに積極的に取り組む考え方も出てきているようだ。

 反対に以前までは沢筋のあちこちに植えられていたパイナップルの数が減ったように思えた。沖縄/石垣島などで栽培されているパイナップルを見てみると数年で株そのものを更新しているようだ。こちらではどのようにしているのだろう。

 ◆2015.08 タイ HHL/チェンライ 白カレン族の村

タイ・パイナップル01_1508HHL

( Youtube動画再生  01’12)

 ◆2016.03 タイ チェンマイ /ナイトバザール

 いくらだったか覚えていない。完熟の果物を食べられるのは何とも贅沢。美味い。

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