ツチトリモチ科(寄生植物)/ Balanophoraceae

ツチトリモチ科   ツチトリモチ属    ※2017.12 後段に種の説明追記

2011.08.13 ビエンチャン郊外 プーカオクワイ自然保護区

 自然保護区の森に入って10分も歩かないところに大きな木が横たわっていて、その根方に当るところ、一番暗くなっているところにこのキノコ様の腐生植物があった。若いうちはツクシの頭のように滑らかな砲弾型であるが、徐々に砲弾型が延びてきて表面にも亀裂が入りながら成長して行く過程が撮影できた。

 上段2枚はクアントン氏の撮影だが、氏はこの植物にスズメバチが集っているのに興味を持ったようで何枚も撮影していた内の1枚(左上)をここに使わせてもらった。

 この植物もネットほかで資料探しを行っているが名前がわからない。

 いつか正解が見つかるまで?付きでご容赦。

上の3点の写真はMr.クアントーン氏の撮影したもの。上3点の転載には氏の許諾が必要です。

 ◆2011.08.13 ビエンチャン郊外 プーカオクワイ自然保護区

2017.12.11 ガイコツ山で撮影した不明種の名前調べで「HiroKen 花さんぽ/https://www.hanasanpo.org」のページを閲覧していたところ、絶滅危惧種の中に「ミヤマツチトリモチ」という種の写真を見つけた。そちらは全体に赤茶がかった色彩でありながら砲弾型の頭部を持つ姿・形はこれと良く似ていた。そこに記されたツチトリモチ科をWikiで調べ、まったく同じではないけれど上の写真に捉えた成長した姿と類似するイラストがあり、漸くこれがツチトリモチ科・属の種で間違いなさそうと思われる情報に到達した。


日本に産する同属の中では「キイレツチトリモチ」というのが近そうだが、閲覧できる資料の範囲ではラオスのものほど花茎?は伸長しないようだ。


海外の種の名前を日本の類似種から行き当てる。たまにはその逆もあるのだが、動物・昆虫ばかりではなく、植物でも人が線引きした国境や境界はなきに等しいということなのだろう。この種名に行き着いたきっかけの一部となった「絶滅危惧」という言葉には、「種」から見た視点と政治的な「国境」から見た視点とが入り交じっているように思える。「生物多様性」という言葉も、その言葉本来の放つメッセージよりも、政治的な装飾性を引き立てる投資に多く利用されているのが目立つ。

何もしないよりはした方がいい。それは日本のマスメディアは嘘はつかない。けど、取り上げる事柄の選択には意図が絡むと同じ。---と、自笑元メディア・プロデューサは宣う。

 ◆参考資料

2011.07.11 明治神宮 神宮腐生ラン/タシロラン

 ◆2018.05.05 追加参照情報

Wikiで「ツチトリモチ科」の学名をチェックし、学名で再度検索をかけたところ中国のサイトにほぼ当たりと思われるページを見つけた。

興味のある方は参照ください。

 http://english.xtbg.cas.cn/gh/lg/201403/t20140321_118129.html