アザミはスコットランドの国花。今回のイギリス滞在中、各所でアザミを目にした。特にヒースロー空港からレンタカーを借りて、西部の都市を回ったので、その都市と都市の間に見える、というか牧草地の方がはるかに多かったのだが、その道端に咲くアザミを目にすることが多かった。ゆっくり観察したいという気持ちを押さえるのがつらくなる光景がいくつもあった。仕事で海外に任ずる以上やむを得ないことではあるが、あの時撮影できていたらと思うことが今回は特に多かったと感じる。それほど野草の種類が多かったということでもある。

アザミと一言で片付けているが実際にはアザミという名前の花はない。アーティチョークもアザミの一種であり、ここにUPしたものもそれぞれ個別の名前を持っている種である。アザミをはじめキク科の花は種が多く、専門家でも同定が難しいものである。素人の当方がいくら調べても数葉の写真で同定しようとするのは到底無理なことと決め込んでいる。

エクセターで撮影したものは民家の庭先に色々な草花と混生していた。

ハイドパークで撮影したものは既に花の盛期は過ぎていたのか、ほとんど種になって風に舞う状態になっていて、その中で、かろうじて開花中のものを見つけ撮影したものである。草丈は50cmくらいでそう大きくはなく、日本のノハラアザミとほぼ同じくらい。日本のノハラアザアミを見ている目からすると、こちらのアザミの方が色が薄い。また総苞もほっそりしているようだ。ただこれらは個体差も多いので判別や同定の基準にはならない。

2008.08.19　イギリス　エクセター

2008.08.26　イギリス　ロンドン

2008.08.26　イギリス　ロンドン、ハイドパーク

キク科　アザミ属　多年草　

2002.10.11　森林公園  ノアハラアザミ

2001.09.26　SFC ホテル脇の荒れ地のアザミ

2009.08　カナダ、レイク・ルイーズ