エクセター/Exceter

 ヒースロー空港からレンタカーを借り、途中ストーンヘンジやイギリス人講師の実家に立ち寄ったりしたからか、10時間くらいかかってようやくこのB&Bに到着したのはほとんど真夜中。3階の部屋まで狭い階段をスーツケースを引きずり上げる途中で、用心はしていたのだが腰を少し痛めてしまった。この後の10日間は腰をこれ以上悪化させてロケを停滞させないよう神経を使った。

 イギリスの宿泊はB&B(Bed & Breakfast)を利用したが、どこも快適な部屋と朝食だったが、腰痛持ちにはエレベータがないのが難点。階段の上り下りでは千葉大の先生方に機材を持っていただいたりご心配やご迷惑をおかけした。

 エクセターは3泊、大聖堂を中心にした商業都市であるが、もともとは舟運の基地、川に面した古い港から発展した街である。ここを基地にしてイギリスの原風景ともいえる大きな原野ダートムーアやそこに棲む野生動物の保護センター、アンモナイトを産する化石海岸など取材した。市街地をほんの少し離れればひなびた村が点在し、歴史が刻まれた家や石壁がフランスやアメリカ、オーストラリアとは異なる国に来ていることを強く感じさせた。

 特に日本では豊かな自然の姿・形を、都市や村の景観が壊していると感じるが、イギリスでは人の住むところが美しく感じられた。

 イギリスを案内してくれたイギリス人の先生が興味深い話をしてくれた。イギリスでは古い歴史ある小都市や村に住むのがステータス。そこでは自然や周囲との調和が最優先され内装は変えても外観には手を付けないという。

 この根底にあるのは石作りということと地震がないということ。単純に日本との比較はできないが、日本でも少しはそういった観念があれば救われるような気がする。残念ながらここではそういった村の写真はない。

2008.08.19 イギリス エクセター宿泊B&B

2008.08.19 イギリス エクセターB&Bの近くの丘

2008.08.19 イギリス エクセター大聖堂

2008.08.19 イギリス エクセター大聖堂向い

2008.08.19 イギリス エクセター大聖堂向い

仕事部屋-02/2008年イギリスロケの記録

2018.03.30 : イギリスで開催された「世界茅葺き会議」に出席された方への参考資料として千葉大学・高橋秀夫教授から写真をご提供いただいた。撮影場所はイギリス南西部のダートムーア。最下段の1枚はコッツウォールズの民家。

2008.08.17 ダートムーア

2008.08.19 コッツウォールズ(映画ハリポッターの幼少時暮らした家のロケ地)この家は別の家。この写真にカッスル・クームの古い石造りの町並みの記録にリンクを配しています。