ガイコツ山関連一時保存箱

 ◆2017.11.24 ガイコツ山の粗大ゴミ 

この車はもう20年近く前、1999年にはここにあったような気がする。当時は前後のボンネットは閉じていて、窓ガラスも割れていなかった。なぜそれを覚えているかと言うと、この車のすぐ近くで「ギンリョウソウ」を撮影していて、毎年この車を目印に「ギンリョウソウ」を探し歩いたからだ。ガイコツ山の「ギンリョウソウ(春野草に収録)」については観察&撮影したのは1999年の1度きり。

アメリカ現代美術の大きな主張の一つであるジャンクアート風にこの光景を解釈すると、ゴミ=時代・文化から見捨てられたものの中にこそ、物質と人とのコミュニケーション・関わりが顕在する。目を逸らすことなく注視しなければならない。この精神を映像化?したのがアニメ「天空のラピュタ」。このアニメの中に土に埋もれたロボットが登場する。この車から連想するのはそのロボットであり、それを模したのか別の意図で制作されたのかアラバマ大学キャンパスにある土に埋もれたロボット。

日本という狭い島国で与えられた教養・礼儀(制約・束縛に従う心)ではこの車は粗大ゴミ。アメリカのような物質優先主義の下では物質を拒否するのではなく、アートとして朽ちる姿を鑑賞する。身の置き所に依って「正義」も「教養」も姿を変える。

1999.06.23 ガイコツ山

 ◆関連資料

2012.09 アラバマ大学キャンパス

 ◆2017.11.24 ガイコツ山の地層

地質や地学について何の専門知識もない者の当てずっぽうの観察。

ガイコツ山南側の畑の一隅に深さ120cmほどの深さの溝が掘られていた。この辺りで「ナガイモ作り」は見た事がないので多分「ゴボウ」作付け用の溝と推測。その垂直に削られた壁に3層の明瞭な色の違いが見られた。表土から60cmほどは柔らかそうな黒土。その下30cm程は上より一段黒い黒土。その下は20cm程で溝の底となっていて、どのくらいの深さまで続くのか見えないが、所謂関東ロームと言われる赤土で水はけの悪い粘土のような土である----

興味のある人は「土地分類調査報告書(青梅)/http://www.pref.saitama.lg.jp/a0108/tochibunrui-ohme-20100712.html#06 」を参照下さい。人の営みの軌跡ではなく、地球的視野の軌跡からガイコツ山一帯を見ることが出来ます。

「ものを見る」というのは「見えないもの」からも、そこに働く・潜む意図やそれによってもたらされる結果を推測するということです。

 ◆2017.11.24 送電鉄塔の注意書き

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 ◆ガイコツ山の地層 2020.04.06

ガイコツ山の地層が露わになっているところを撮影させていただいた。以下は素人の備忘録。

底の白く見える部分は大昔、海岸か河原だったところ。あまり大きさの変わらない角が削られた丸い石や砂の層(業者はここまでで掘るのをやめている)。その上に水はけの悪い?赤土(関東ローム層)が3〜4mあり、富士火山灰土と呼ばれる黒土は4〜50cmしかない。ガイコツ山の木々たちはその薄っぺらな表土を頼りに生きている。

 ◆2021.02.05 ガイコツ山の今
 ◆2021.02.21 ガイコツ山の地層 4

ガイコツ山地層4_210221

( Youtube動画再生  00’53)

 ◆2022.07.30 伐られたガイコツ山
 ◆2022.08.05  ガイコツ山点景(3) 林が次々に消える

2022.08.05 撮影

2022.08.05 撮影

水野の森が小さくなった/東と南に木がない

 ◆2022.09.03  ガイコツ山点景(4) 基礎が打たれた