ラン科 ツレサギソウ属 多年草 林下

オオバノトンボソウ/Platanthera minor

2007.07.08 ガイコツ山 昨年2007年4月、数年ぶりにガイコツ山でトンボソウを見つけ、その開花までを観察し続けた。あるHPのトンボソウの記述に、それまでたくさんあったトンボソウがあるとき全く見られなくなったこと、共有の財産だから採集しないで、というのがあった。ガイコツ山のトンボソウも6〜7年前同様な状態に陥り、足の踏み場もない程群れていたのが一株も見えなくなり、当方も、きっと人為的な手(採集)が加わったせいだろうと短絡的に判断した。が、もし四国や紀州のカンランのようにラン床(ランの温床)の土を篩で漁るようなことでもしない限り、翌年に一株も芽を出さないなどということは考えられず、ガイコツ山一帯に酸性雨やダイオキシンなどが降り注ぎ、ランの生育に不可欠な地中のラン菌に異常が起こったと考えるのが妥当だろうと見方を修正した。

事態としては人為的であればまだ救済できる余地が残されるが、異常気象のようなものであることの方が問題は深刻で、解決は難しいと思う。

ガイコツ山で数年を経てトンボソウの再生が得られたということは、ガイコツ山そのものの自浄作用が現在でも生きているということでもあり、それがいつまでもあり続けて欲しいと願うばかりである。

 ◆2015.07.02 ガイコツ山
 ◆2007.05.04〜 07.14 ガイコツ山

オオバノトンボソウ01_2007_ガイコツ山

( Youtube動画再生  02’11)

オオバノトンボソウ02_2007_ガイコツ山

( Youtube動画再生  02’17)

オオバノトンボソウ03_2007_ガイコツ山

( Youtube動画再生  03’25)

オオバノトンボソウ04_2007_ガイコツ山

( Youtube動画再生  02’21)

 ◆2017.12.12 ガイコツ山

数日前に撮影したガイコツ山のムヨウランの仲間と思われるランを再撮しようとして、その株を探しまわった時に良く似た姿を見つけたのが上の写真。こちらは「トンボソウ」。茎に明瞭な「陵」があり四角いことで明らか。

※2017.12 「トンボソウ」から「オオバノトンボソウ」に種・属名変更。

 ◆2012.06.22 ガイコツ山
 ◆2018.04.13 ガイコツ山
 ◆2018.04.28 ガイコツ山

オオバノトンボソウ05_18.04.28_ガイコツ山

( Youtube動画再生  01’07)

オオバノトンボソウ06_18.04.28_ガイコツ山

( Youtube動画再生  01’26)

 ◆2018.05.02 ガイコツ山
 ◆2018.06.22 ガイコツ山
 ◆2019.04.28 ガイコツ山
 ◆2019.05.13 ガイコツ山
 ◆2019.06.03 ガイコツ山
 ◆2019.06.21 ガイコツ山
 ◆2019.07.24 ガイコツ山  咲き残りに間に合った

トンボソウ07_190724_ガイコツ山

( Youtube動画再生  01’13)

 ◆2020.04.30  ガイコツ山
 ◆2020.05.10  ガイコツ山
 ◆2020.06.26 ガイコツ山

トンボソウ08_200626_ガイコツ山

( Youtube動画再生  01’18 )

トンボソウ09_200626_ガイコツ山

( Youtube動画再生  01’48 )

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