ダポポ/陸稲(おかぼ)

焼き畑の主作物

 ◆2015.08 HHL_/ 焼き畑

タイ・陸稲01_1508HHL/焼畑の手入れ

( Youtube動画再生  02’05)

2015.08 HHL : youtubeの動画の説明に記載したものを流用する。

HHLの焼き畑の主産物は陸稲(おかぼ)。当年火を入れた焼き畑で1回だけ播種&収穫され、その後、その焼き畑は7〜10年休耕し、地力の回復(自然に戻る)を待つという循環型の焼き畑農法を伝統的に行っている。陸稲の他に数10種類の間作作物の種も同時に播種し、陸稲の手入れと同時にそれら間作作物の手入れや収穫を楽しむ。

ここに挙げた動画で注意して見ていただきたいのは、陸稲の成長を妨げるようないわゆる雑草を陸稲の株の周囲から引き抜いてはいるが、それを少しづつまとめて近くに伏せただけで放置しているところ。

なぜ?

村人に聞いて確認したわけではないが、ラオスの農村でも同様な作業を見ている。それらを重ね合わせて推測すると、地の恵みは人間だけが享受するものではなく、雑草といえども山に棲む小動物や鳥や昆虫の貴重な食用でもある。また、地から産まれたものを地に返すのは地力を回復させることにもつながる。雑草は不要なものではなく、共生しているものと考えているようだ。

所沢の家庭菜園でそれを行うことは禁じられている。2〜3年で市民が交代で利用する菜園では、枯れた野菜や雑草を畑に鋤き込むのを、連作障害や病害虫の発生の予防と併せ、短期では充分に地に返らない=ゴミとして残存させないという考え方であろう。自然に地力を回復させず、肥料・農薬で補填しようとするビジネスサイクルに組み込まれた姿がある。

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