村で工作 2014.02

 ◆竹のらん鉢つくり
 ◆熊手作り

 Photo by Kastuhiko Nakaya

 Photo by Keisuke Aoki

 Photo by Kastuhiko Nakaya

 Photo by Kastuhiko Nakaya

 Photo by Kastuhiko Nakaya

 Photo by Kastuhiko Nakaya

 Photo by Kastuhiko Nakaya

 今回も芸のないラン鉢作り。今回は行きも帰りも団体行動だったので、チェンライの朝市で山採りのランを入手=山に返すというアクティブな条件が整わなかったため、持参した自宅のマキシラリアの植え込み分のみの工作。前ページの「ニウェさんの栽培棚」に掲載しているように、竹の鉢内で前回植え込んだランが、そこそこ元気でいるようなので一安心。つまり、加工の形として大きな問題が少ないという状況のようなので、新たな工夫を加えていない。後は耐久性の観察。

 今回新たにトライしたのは防火帯整備に使用する「熊手」作り。過去は防火帯に向かう途中、または尾根に出てから、村のリーダーが手頃な木の枝を山刀で枝を払って、即興的な熊手様の道具を拵え、それを使用して落ち葉などをかき集めたり、尾根下に払い落としたりしていたのだが、村で潤沢に手に入る竹で熊手を作って利用したらもっと掃除を楽しめるのではないかと考えた。

 と言って過去に熊手を作った経験がある訳ではなく、行き当たりばったりのチャレンジ精神で作って見た。

 一番の問題は、熊手の先の竹の曲げ加工が思うように行かないこと。焚き火であぶったり、水につけたり、熱い思いをしてやっとの状態で曲げたのだが、その曲がり具合は不揃いで格好良くない、というより自分のイメージの中の熊手にならない。

 竹の加工のことなら村人から、と大長老にまで教えを乞うたのであるが、村の技術の中には竹の曲げ加工はなかったようで、誰からも教えてもらえず、だたひたすら参加メンバーに手伝ってもらって焚き火で炙って曲げることに集中した。

 結果としては防火帯整備までに15本程熊手みたいなものを作り上げ作業に使用されたが、強度が充分でなかったようで、弱いものは半日で壊れてしまった。次回は曲げ加工のノウハウを調べてから行くことにしよう。

 と言うより、一つの作業に取りかかってしまうと、中途にできないという制約が生じ、もっと取材すべきことがたくさんあっても、なかなか対応ができなくなってしまうというジレンマとも戦わなくてはならなくなる。

 今回撮影できた昆虫の数が少ないことの原因は、自然条件ばかりではなく、この熊手作りの影響もあるようだ。