ナガミヒナゲシ/Papaver dubium
ナガミヒナゲシ/Papaver dubium
2003.04.26 自宅周辺 この花を初めて意識して見たのは今から30年くらい前。所沢方面から厚木方面に抜けるには国道16号線を使うのだが、所沢を出てしばらく進むと横田基地の手前の瑞穂辺りに中央分離帯があって、連休前後にここを通過するとき、その中央分離帯がこの花のオレンジ色に近いピンクに覆われており、きっと人が分離帯の彩りとして植えたもの=園芸品だろうと思っていた。16号線は交通量の多いところであり、また都心を避けた大型の定期便も多いところなのでおいそれと車を止めて観察するなどはもってのほか。運良く赤信号で停車した車の窓から見えれば良いのだろうがその機会もなく何年か過ぎた後、浦和と所沢を結ぶ浦所バイパスの中央分離帯でも見つけ、そのときは少し離れたところに車を止め歩いて中央分離帯に戻って観察した。うすうすケシの花だということはわかっていたが、いわゆる野生のケシであれば大麻の原料となるため警察が放っておくはずがない。とするとやはり園芸種かと考えた。トラックの排気ガスにも負けない花として中央分離帯に植えるのにはもってこいかと思われた。今から20年も前になるだろうか、新聞にインベーダ植物としてこの花が記事として取り上げられ、そこでナガミヒナゲシという名前と出会った。
我が家の奥方は安売りの園芸植物を買って来て庭に植えているがこの花は嫌いだというので我が家には進出していないが、当方は嫌いではないというか割に好きな花だ。
ケシ科 ケシ属 地中海沿岸原産 帰化植物 1年草
2011.05記 今年のナガミヒナゲシ(上3点)には、これまでと変わってきたところがあるのに気が付いた。それは、地表から20cmに満たない小苗でも花を付けているということと、その花の形が4枚の花弁が円形を形成せず、広い十字形を表していることである。
今年撮影の左の写真にはその2つのタイプの花が写っているが、その大きさに顥かな差が見える。十字形の花は多分これ以上成長することはないのだろうが、これらが大きい花を付けている株と同じように結実し、その種が散乱することを創造するときれいだ、可愛らしいなどとは言っていられない。
ナガミヒナゲシ01_2003&7_ガイコツ山
( Youtube動画再生 01’27)
ナガミヒナゲシ02_2007_ガイコツ山
( Youtube動画再生 00’50)
ナガミヒナゲシ03_220422_北野
( Youtube動画再生 01’29" )