ペトレアPetrea volubilis

クマツヅラ科 ペトレア属 中南米原産 常緑低木

 ◆2013.02 タイ チェンライ市内

2013.02.22 村に行く前日、ホテルから然程離れていないタイ航空のオフィスの中庭(上段)にぽつんと1本の木が生えていて、通りからはそれほどきれいな花とは見えなかったが、近づいてみてびっくり。今まで見たこともないような配色のブーケと出会った。

青緑の葉をまとい、蕾は渋い薄緑から薄茶色になり、少しづつ薄紫にぼかし上がり、満開になったところでは濃い紫で絞める。その濃い紫の中にも白いポイントを忘れないという渋さで抑えた小粋な意匠だ。日本の藤の花にも引けを取らない花だと思うし、もっと多くの人に見てもらいたいというおせっかいな気も起ったが、さすがにそれを実行に移すところまでは行かない。やはり野に置け、見たければ見に行けだと思う。

 ◆参考資料/クマツヅラ科の植物

日本のボタンクサギ(自宅)

日本のアレチハナガサ(横浜)

 ◆上段は2013年3月タイ HHLの記録、2014年2月以降の記録は下段に記載
 ◆2014.03 タイ 王立MFL植物園(ドイトン)

2014.03 タイ 王立MFL植物園。 ドイトンにある植物園のほぼ中央付近にある広場に面した東屋風の木の棚があり、そこにこのペトレヤが仕立てられていた。丁度、日本の藤棚のような風情。

 花の萼に当たる部分が渋いグレーのところがあり、その色をなんとか定着させようとして、ここだけで100枚近い写真を撮った。はじめ中谷さんも一緒だったのだが、当方のしつこさに呆れたかのように途中でどこかに行ってしまった。それでも、これ幸いと写真を撮り続けたのだが、これはと思えるものはなし。人生とはそんなもの。一生懸命やれば、人の迷惑を顧みず思い残さずやっても、駄目なものは駄目。才能だったり、機械・カメラの性能だったり、天候だったり色々な条件・与件が整ったとしても駄目な時は駄目であることを容認する必要が、時にはある。

 ◆2017.03 タイ CNX/チェンマイ市内

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