フシザキソウ

この花をはじめに見た時には、タイやラオスで撮影した黄花のハキダメギクがここにもあったと喜んで撮影に取りかかったが、花の下の子房の部分がこんなに膨らんでいたか記憶が曖昧だったため、それらとは異なる種であることを頭の片隅においてできるだけ丁寧に撮影した。

帰国してから比較してみてすぐわかったのは、これまでタイやラオスで撮影したものを「黄花のハキダメギク」としていたが、当ページで紹介する南米原産のフシザキソウと同じか大変良く似ていることがわかった。

そもそもハキダメギクそのものも南米原産の種であることを考えると、アジアに渡った道程はそれほど変わらないのではないか。

ちなみに日本ではハキダメギクは帰化植物として全国制覇を遂げているが、フシザキソウはほんの一部にしか進出していなさそうである。

キク科 フシザキソウ属 南アメリカ原産 一年草

Synedrella nodiflora

上の写真はすべて 2012.09.26 および 2012.10.01 アラバマ大学キャンパス内で撮影したもの。

 ◆参考資料 

2001.09.29 日本のハキダメギク(白花)

2006.08 ラオス、ルアンパバン郊外の村(黄花)

2010.08 タイ、チェンライ市内の「黄花ハキダメ」=「フシザキソウ」

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