この小鳥たちは何のために捕えられ、小さな篭にいれられ売られているのかわかるだろうか。
チェンライの市場では野菜売りの店の端に20個ほど売られていた。ルアンパバンではメコン川を眼下にする小さな山の頂上にあるお寺のお土産屋さんの店頭に50個ほども並べられて売られていた。
篭の形はチェンライのものは三角、ルアンパバンのものは釣り鐘型。両方とも竹ヒゴを編んで作られているが、細工としてはルアンパバンの方が丁寧というか、このまま何かに利用できそうなほど。
篭の中の小鳥は同じもののよう。篭の外にいるのは見たことがないような気がする。
この小鳥は食べるものではない。
ラオスで教えてもらったのは、これをいくらかのお金を出して買って帰り、小鳥に自分の願い事を唱えてから篭から解き放ってあげたり、願い事を唱えなくても、小さな功徳を施して自分の心を安らかにするという小さな儀式のためのものとのこと。ルアンパバンではお土産屋に並んでいるのを年寄りも子供も買い求めて、見晴らしの良いところで放つのを観察した。
チェンライの市場でも誰か買わないかなと見ていたが、買われるところも放たれるところも見なかった。市場の隣はキンキラの装飾のあるお寺なのでそこで放つのかも知れない。
日本でも昔はお寺の池にカメを放つという風習があり、寺の池にはたくさんの亀がいたが、今はどうなのか。