キク科 コウヤボウキ属 落葉低木 /「秋野草」にも収録
コウヤボウキ/高野箒
Pertya scandens (Thunb.) Sch.Bip.
秋のガイコツ山の宝物の一つ。極狭い範囲に膝の高さしかないひ弱な2株だけが自生している。ほぼ同じところ、同じ時期にもう一つの宝物のリンドウが開花するので同時に撮影できる。初めてコウヤボウキを見つけたときはこの線香花火のような花弁の繊細な作りに感激し、何日も通って撮影した。線香花火という形容は左下の写真にあるように、つぼみが小さいときは上を向いているが、開花すると下を向いてしまうから。
いくつかのページで書いているが、このコウヤボウキの自生している林は墓地化が迫っており、既にコウヤボウキの株の数m先のところまで林が刈り取られてしまい、風前の線香花火になっている。
コウヤボウキ01_2003_ガイコツ山
( Youtube動画再生 00’50)
コウヤボウキ02_2003_ガイコツ山
( Youtube動画再生 01’08)
コウヤボウキ03_2003_ガイコツ山
( Youtube動画再生 01’08)
オクモミジハグマ
カシワバハグマ
2017.12.09 これまであまり足を踏み入れなかったところで「コウヤボウキ」が5〜6株身を寄せ合っているところを見つけた。きっと夏場はクヌギなどの背の高い木の葉で上空を覆われ、また元気のよい生育の早いイネ科の草などに隠されてしまうと見つけ出せないかもしれない。かといって目印を立てておく訳にも行かない。そうやって僅かな記憶で被写体を探し出すのが楽しみと言えばいえる。
※上2点の写真から「秋野草 (分類上では樹木)/コウヤボウキ」のページにリンク。