イチリンソウ/Anemone nikoensis Maxim.

 2003.04.29 東京都五日市三ツ沢 三ツ沢川添いにさかな園という釣り堀やバーベキューの施設がありその周辺が当方の野草や昆虫の観察地の一つになっていて四季といっても冬ははずすが毎月のように足を運んでいる。野草や昆虫の撮影という楽しみもあるが、自然浴、森林浴といったなにか身体が要求しているものや精神的な疲れのようなものを解消するためにこの山里に導かれているように思う。この意味では千葉大園芸学部などが行っている緑とストレス解消の研究の実践のようなものなのか。かなり前に見たTVのドキュメンタリーで多分中国の奥地だったと思うが花と共に生きている部族の生活が描かれていた。男も女も常に新鮮な花を頭や胸に飾り、遠くに行く時にはそのところどこに咲いている花を見つけては萎れてきた花と取り替えていた。山奥から町に下りてくると花がないことから体調がおかしくなり、村に戻り花に囲まれてようやく元気を取り戻す姿が印象的だった。2006〜2007年夏、学習院女子大学の国際協力の取材でラオスの村にそれぞれ4日間ほど滞在した。このとき村の人々が我々を出迎えてくれた時、家を訪問した時、学校で交流活動を行った時、いろいろなところで小さな花束に迎えられた。子供達一人一人がそれぞれ自分の家の近くで咲く花を小さなをブーケにして持ってきてくれるのでみな彩りが違い、そこに出来合いのものではない暖かさや誠実さが伝わって来た。

 さて、このイチリンソウであるが三ツ沢では背の高い杉の林の下でほとんど直射日光に当たることのない湿った斜面に生えている。同じ所でニリンソウも咲いているが、イチリンソウの方がニリンソウより少し遅れて咲き始め、花の大きさや背丈はニリンソウの倍程も大きく堂々としている。この花の時期は短いのでうまくタイミングが合わないと見逃すこととなるが出会えたときの喜びは何にも代え難く仕事のストレスは無消する。

この杉林の下では同じ時期にミヤマカタバミも薄いピンクの花を咲かせる。

キンポウゲ科 イチリンソウ属 多年草  やや湿った林床

 ◆2003.04.29 五日市三ツ沢

イチリンソウ01_2003_三ツ沢

( Youtube動画再生  00’49)

 ◆2021.04.02 ガイコツ山

アオバナヤブイチゲ01_210402_ガイコツ山

( Youtube動画再生  01’25)

アオバナヤブイチゲ02_210402_ガイコツ山

( Youtube動画再生  01’18)

2021.04.03 上はアオバナイチリンソウ/アオバナヤブイチゲ。イチリンソウと同じキンポウゲ科イチヤクソウ属のヨーロッパ原産の外来種。なぜそれがガイコツ山にあるのか。これを撮影した翌日には引き抜かれて萎れていた。

 ◆2021.04.01 ガイコツ山   地上高 17cm

※上段はアオバナイチリンソウまたはアオバナヤブイチゲ