チゴユリ/Disporum smilacinum

2003.04.12 ガイコツ山  ガイコツ山でこの花が見られるというのを知っている人は少ないだろう。せいぜい木漏れ日が僅かに届くようなほとんど人が足を踏み入れないところにひっそりと咲いている。当方は野草を撮影するときはビーチシートを持ち歩き、背の低い草を撮影するときはそれを敷いて腹這いになって撮影できるようにしている。このチゴユリは花が下向きにつくので尚更カメラを下にして構えないとならないので、ファインダーやビューアーでフレームの確認はできない。感だけを頼りにシャッターを切りうまくフレームに収まるまで試行錯誤を繰り返す。

今、このチゴユリの生息している近くの道路端に「墓地反対」の看板が立ち並んでいる。それが実行された時にはもうガイコツ山でこの花は見られなくなってしまうだろう。

ガイコツ山以外では新潟県津南町の山中でも大きな群落と出会った。下はそこで撮影したもの。

 ◆2003.05.10 新潟県津南町山中

イヌサフラン科 チゴユリ属 多年草  林床

 ◆2003.04.19 ガイコツ山
 ◆2010年 ガイコツ山
 ◆2012.04.22 ガイコツ山

2012.04.22 ガイコツ山 開花

2012.04.22 ガイコツ山 開花/花びらに緑の斑が入っている

チゴユリ01_2003_有倉山

( Youtube動画再生  01’12)

チゴユリ02_2004_ガイコツ山

( Youtube動画再生  00’57)

 ◆2015.04.16 ガイコツ山

チゴユリ03_150419ガイコツ山

( Youtube動画再生  01’36)

チゴユリ04_150419ガイコツ山

( Youtube動画再生  01’11)

 ◆2016.05.22 白川村
 ◆2017.04.27 ガイコツ山

2017.04.27 ガイコツ山 開花/50〜60mしか離れていないところで大規模な墓地建設が行われている。このチゴユリの坪も5〜6年前の1/4程になってしまった。墓地が開園し、墓参りの人が押し寄せる季節には、ほんの僅かに残されただけのガイコツ山の自然を楽し見たい人たちによって踏み荒らされてしまうだろう。

 ◆2018.04.09 ガイコツ山

2018.04.09 当方の知るガイコツ山の一番大きなチゴユリの自生地に畑の残土が持ち込まれ、その揺りかごだった環境の半分以上を覆ってしまっていた。取り残されたわずかの空間の木の根方に身を隠すように花を咲かせていた。

 ◆2018.04.13 ガイコツ山

開発現場からほんの数歩のところにあるチゴユリの生育場所。右手の小さな木の隙間から青いブルドーザが見えている。

住協の宅地開発現場。作業車両の駐車スペースなのか、伐り払われた地面からチゴユリの新芽が顔を覗かせている。

 ◆2018.04.17 ガイコツ山
 ◆2019.04.07 ガイコツ山 明日にも咲き出しそう
 ◆2019.04.15 ガイコツ山 4/07と同じ坪

上から1週間も空いてしまったがかろうじて一輪だけ咲き残っていた。

こちらは住協の建売住宅のすぐ近く。左上に見えるのはその玄関。もう人が住み始めている。ここに希少な野性があると周知するのは簡単。しかし、その情報がもたらすものは、保護ではなく、保護される前に踏み躙られ何もなかったことにされる可能性が高いこと。選挙カーの公約の虚しく聞こえること。

 ◆2019.04.28 ガイコツ山 4/15とは異なる坪
 ◆2020.04.30 ガイコツ山 
 ◆2004年 ガイコツ山
 ◆2021.04.08 ガイコツ山

チゴユリ05_210408_ガイコツ山

( Youtube動画再生  01’29)

 ◆2021.04.20 ガイコツ山 終わりかけ
 ◆2022.04.06 ガイコツ山 まだ蕾が見えない
 ◆2022.04.12 ガイコツ山

チゴユリ06_220412_ガイコツ山

( Youtube動画再生  01’26)

 ◆2023.04.13 ガイコツ山