ミヤコグサ/Lotus japonicus

ミヤコグサの後日談

当方の職場は放送大学の番組制作のディレクターがいるところ。2007年の春だったか放送大学番組の視聴者から環境映像(フィラー)として放映されている映像に附せられた字幕について問い合わせが入った。植物の映像だったため当方がチェックしたところミヤコグサであること、字幕に表示された名前に間違えがあることがわかった。この環境映像はそれより数年も前に制作され既に何回も放映されていたことがわかり、その全てを遡って修正するとなると大変な作業になるということから、本当にミヤコグサで間違いがないか上司が調べたところ、ミヤコグサの仲間には多くの近似種があることがわかり、単にミヤコグサとしてしまったらまたまた注文が付く危険もあった。ここにUPした写真も正確には帰化植物のセイヨウミヤコグサと思われる。放映されていたのも花茎が立っていること、輪状に花を多数つけていることからセイヨウミヤコグサだと判断できたが、映像だけでは正確を期すことは困難であるということから「ミヤコグサの仲間」という字幕に変えることにした。

当方はこのページを作るにあたり上記の対応を思い出し、その時の混乱を忘れないように敢えてミヤコグサとしておく。個人のHPは気楽でたのしい。

 2度目のアンモナイト探しに小平市達布へ行った帰りに寄った留萌のホテルの近くで見つけ撮影した。この花については子供の頃から黄色いマメの花として図鑑に載っていたのを見ていたが本物を見たことがなかった。初めて本物?を見たのは2004年2月タイ、チェンマイから更にミャンマー国境に近づいたチェンライという小さな都市のホテルの庭、プールの脇の芝生の中に咲いているのを見つけた。ホテルの人がホースで撒水したばかりで腰を下ろしたり膝をついて撮影するのがはばかれたが、またホテルの宿泊客の朝食を取るレストランの目の前であったがしゃがみ込んで夢中で撮影した。おまけで下着のパンツまで着替えなければならなかったが、そんな苦労の甲斐もなくビデオも写真もほとんど失敗。チャンライの陽光は見た目以上に強烈で、ミヤコグサの黄色が真っ白に吹っ飛んでしまって見られたものではなかった。2006年北海道で再会したときはその時の失敗があったので、必要以上に絞り込んでファインダー上では花以外は真っ黒に落ちるくらいにして撮影したのがここにUPした写真。ほかのページでも書いているかも知れないが、黄色い色はそれ自体が発光しているという意識を持たないと捉えられないものと考えている。 

マメ科 ミヤコグサ属 多年草  野原

 ◆2006.06.24 北海道留萌

ミヤコグサ01_2004_留萌

( Youtube動画再生  00’39)

ミヤコグサ02_2007_十日町

( Youtube動画再生  01’13)

 ◆参考資料

2008.08 イギリス、エクセター ミヤコグサ

2010.08 タイ、チェンライ市内 ウマゴヤシ

 ◆2019.06.27 阿蘇九酔渓
 ◆2004,2007年の記録