クワカミキリ/Apriona japonica
このクワカミキリを撮影した桑の木はキボシカミキリを撮影した木と少し離れた西向きに畑が開けた林の縁にある木である。この木が当方にとってガイコツ山の中で他のどの木よりも一番親密なものであったが、2008年春先に切り倒され姿を消してしまった。このクワカミキリはじめ多くの昆虫の集う木であり、当方のライブラリーの中にはこの木で撮影したものがたくさんあり、この木・観察場を失ったのは大変残念である。
2011年の秋は毎週のように田舎の庭の片付けに出かけた。この前の週から庭のいたるところに蔓延っているクワを手当たり次第刈り倒し、そろそろ終いに近づいた頃、それまでもキボシカミキリは数頭見つけて撮影していたが、一際大きなクワカミキリがクワの表皮をかじっているのを見つけた。久しぶりの出会いなのでその大きさに感激。その大きさを伝える一案として上にあるように、近くにいたキボシカミキリを２ショットにしてみた。
2006年の文章では観察していたクワの木が切られてしまったことを残念がっているが、2011年、ひとしきりクワカミキリを撮影した後、その食料にしていたクワの木を当方自らの手で刈り取ってしまった。クワカミキリは刈り取ったクワの木を手頃な長さに切りそろえ積み重ねた薪の山の中に放したが、果たして生き残って行けるのか。
いづれにしても、これまで田舎ではクワの木にキボシカミキリが付いているのを観察してきたが、クワカミキリもいるというのが確認できた。
カミキリムシ科 フトカミキリ亜科 シロスジカミキリ族 クワカミキリ属
クワカミキリ01
( Youtube動画再生 00’52)
2011.10.04 長野県ちくま市
クワカミキリ02
( Youtube動画再生 00’54)
2011.10.04 長野県ちくま市
クワカミキリ04
( Youtube動画再生 00’35)
2011.10.04 長野県ちくま市
クワカミキリ04_201027_ガイコツ山
( Youtube動画再生 01’08)
※昨年とは異なる虫かび２匹。右はゴマダラカミキリ。