村の点景(2012年3月 BHHL)

 ◆住まいのある風景

村のコミュニティーハウスから北方向の眺め。30度近くある斜面に民家が階段状に立ち並んでいるのだが、その眺望を阻むかのように、この傾いた物置小屋がある。高床式住居の構造を知るには良い見本?

上の5点は当方が考えるこの村のベストアングル。最上段の物置小屋も悪くはないが、生活感がないのでイマイチ。お寺に登る坂道から見下ろす村の俯瞰も良いのだが、誰が撮っても同じ表情でしか応えていないので、当方の感覚では、説明図としては使いようがあるが、見る人に何かを訴えかけるのは上記5点であろうと思う。

当方は肖像に対しては慎重な立場を取るので、肖像がなくても生活感を引き出すということにこだわっているためである。

 ◆村の料理と食材

山で撮影した食材となった木の芽、ちょっと苦みがあるが香りがいい。

チェンライの市場でも同じ木の芽が売られていた

ある日の食卓の料理

チェンライの市場では日本でもおなじみの小松菜など、採れたての野菜が所狭しと並べられていた

 ◆村の煮炊きの道具

村の家々の煮炊きは薪である。炭や練炭といった燃料は見たことがない。煮炊きに使う薪は雨に当たらないよう、長い庇の下、高床の下に切りそろえたものを積んでいる。

村で撮影したこの七輪は、この地方での標準的な形のようであり、チェンライの市内や、市場でも新品が売られているのを見た。

七輪と三宝が合体した形が日本人の目から見ると大変面白い。