テングビワハゴロモ/Pyrops candelaria (Linnaeus) 

 帰国してから調べてわかったことだが、このテングビワハゴロモは海外の虫の写真集の表紙を飾る程メジャーな種であった。

はじめてこの虫を目にしたのは、村の当方がシャワーを浴びる小屋のすぐ近くの木の幹。プラスチックのオモチャか何かが木の幹に付けてあるのだと思った。それくらい自然ではない、不自然な色、形、大きさだった。逆光の中で目を凝らして見上げているとかすかに動くのがわかり、生きている虫であると理解するのに数分は要したのではないか。

 わかってから同じ木の幹を辿ってみると、3番程のペアーが見て取れた。1番づつ50cm程の距離を置いてペアリングしており、どれも微かに動く程度で飛んだりはねたりは見られなかった。

 すぐにカメラを持って来て撮影したのだが、当方のカメラの一番苦手な距離と明るさだったので、相当数撮影しているにかかわらず、みな今一のものばかり。笑って欲しいのは、右の動画などはついカメラを縦にしてしまった。

 その後もこの虫を観察し撮影することが村での日課となったのだが、どういう訳か苦手の場所からほとんど動かない。従って最後までまともな絵が撮れなかった。といいわけ。

 体型やわずかに動く動作からセミ、ハゴロモの仲間であろうと想像はできたが、日本のハゴロモやアワフキは6〜7mm程度しかないので本家のセミよりも大きい不自然な色、形が存在することに帰国するまで戸惑っていた。

 日本のアワフキとラオスのハゴロモの仲間にリンクを張っておく

2012.03.28 BHHL/チェンライ 川岸の木の幹にいた

2012.03.28 BHHL/チェンライ 川岸の木の幹にいた

2011.08 ラオス、ビエンチャン郊外 ハゴロモの仲間

2001.07 日本のテングアワフキ 6〜7mm

2012.03.28 BHHL/チェンライ 川岸の木の幹にいた

2012.03.28 BHHL/チェンライ 川岸の木の幹にいた

2012.03.28 BHHL/チェンライ 川岸の木の幹にいた

◆資料:ラオス、日本で撮影した近い仲間

テングビワハゴロモ02_1203Thai BHHL/チェンライ

( Youtube動画再生  00’32)

テングビワハゴロモ01_1203Thai BHHL/チェンライ

( Youtube動画再生  00’26)

半翅目(カメムシ、セミなど) ビワハゴロモ科