2010.08.16 チェンライ 白カレン族の村  /  中谷氏Photo

 ◆2010.08 タイ チェンライ 白カレン族の村

ゲッカビジン(月下美人)/Epiphyllum oxypetalum

 (10/10:上の写真は中谷氏の撮影したもの)。当方が村を出たのが8/16日。そのとき月下の蕾はかなり膨らんで、さらに、その先をかなり上に向けていた。自宅の月下の観察経験から、8/16の夜19時には咲きはじめるという予言を残して村を出たのだが、果たして予言が当ったか、単なるでまかせに終わったか確認していない。

 (10/14記:10/10中谷氏宅を訪問し、デジカメデータをコピーしていただいた。そのとき、月下の開花について確認したところ、予言通り8/16夜咲き始めたそうだ。)

 この月下美人はナス科2と同じ村の集会所の前の家の階段の下の植え込み。かなり植えられていから年数が経っていて、茎の一番高いところは2mを優に超え、写真の蕾はそこから垂れ下がっていた、自宅の月下やクジャクサボテンは庭の狭さと冬越しの手間からしかたなく、鉢植えで茎や葉を上向きにして育てているが、村の月下の姿が自然な姿である。

 原産地はメミシコ。ラオスのビエンチャンのホテルのそばの民家の庭に咲いているのを撮影した。ラオスの植物のところで書いたが、古い株であれば我が家にある月下やクジャクと同じ親からのクローンだとすると、この村の月下も同じ。自宅の月下の兄弟である。(今はクローンだけではなく交配も出来るようになっているようだ)

2010.08.13 チェンライ 白カレン族の村

2010.08.13 チェンライ 白カレン族の村

中谷氏Photo

2010.08.16 中谷氏Photo

サボテン科 クジャクサボテン属 メキシコ熱帯雨林原産 多肉植物

◆上段は2010年8月の記録、2014年8月以降の記録は下段に掲載
 ◆2014.08 タイ チェンライ 白カレン族の村
 ◆参考資料(自宅/月下美人開花動画)
 ◆2015.08 タイ チェンライ 白カレン族の村

2015.08 2014年の株と同じ、ニウェさんの家の階段脇に植えられた月下美人。2010年の中谷さんの写真はプリーチャ氏の家の月下美人を写したもの。村内の色々なところに月下美人が植えられているのを確認したが種子が着いているのを見たことがないので、これらも一つの株から分けられたもの。つまり我が家の月下美人と同じ株から分かれた一族であるのかも知れない。

 HHLの人はこれを食べることをしない。来年は酢と醤油を持参しよう。

 変な宗教に凝り固まった人に「サボテンの花は人肉の味がする、それを口にするのはもってのほか」と云われたことがある。その人は一休さんの話と同じ。自分でトライして判断せず、上の人の話を鵜呑みにする人、それが善とか良心と信じている人。そういった自己管理手段を否定することは簡単。しかし、民族的な忌避に触れるとなると、そう簡単に否定することはできない。

 白カレン族の精霊信仰の中で「月下美人」がどのように位置づけされるか、タイ国の仏教の中でどのように位置づけられるか、それを頭の片隅に置いて、村の人の顔色を見ながらトライする必要がありそう。