ラッキーなことにチェンライ市場の場外の果物屋が丁度ドリアンに包丁を入れるところに出会い中身を取り出すところを撮影できた。店頭に並んでいる1パックがドリアン1個分である。
値段はというとパックに記されているように85バーツ=約300円である。
1ヶ月程前小手指西友の食品売り場の目玉商品を置く棚に、驚いたことにというか珍しいことにというか、ドリアンが10個ほど並んでいるのに初めてお目にかかった。値段は1個3,000円だったか。当方は2004年の夏チェンマイで、今回もお世話になった学習院の先生からドリアンを食べに行こうと誘われ、チェンマイ市内の中心部にある細長いお堀の端に並ぶ夜店で、はじめてドリアンのバターのようなねっとりした食感を味わった。あまりはっきりした味はないのだが、口の中で唾液と口中の熱によって果肉が溶けて行くとともに濃厚な臭いが鼻に上がってくる。どんな味、どんな臭い、これは一度ご自身で食して感得してもらうしか表現の仕様がない。
このチェンマイでのドリアン挑戦?については後から同行した大学院生から、先生はご自身にも学生にもああいった屋台では絶対飲み食いしてはいけないときつく指導されていると聞き、ちょっとしたいたずらを先生と共有したような気持ちになりほのぼのした感覚に包まれた。
その後、2006年のラオスでもラオス人通訳とビエンチャン市内の市場で食べている。西友で見つけた時、ちょっと家族に食べさせてあげようかという気になったが、現地の値段を知っているとおいそれと手が出せるものではない。また並び始めた時はまだ緑色をしていて食べごろとは見えなかったので、買うとしてももう少し熟してからだなと西友に行く度に熟れ具合を見ていたが、並んでいる数がぜんぜん減ってこない。1週間後くらいには2,500円ほどになったので、もう少し待てば手が出せる値段にまで落ちてくるかと貧乏臭い期待をしていたのだが、しばらくして行った時には棚には別の商品が並んでいて周囲を見てもドリアンの姿は見つからなかった。従って我が家でドリアンの味を知っているのは未だ当方のみ。
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