カナダ ジャスパー
カリブー(Caribuo)/Rangifer tarandus
カナダロケの準備中、バンフやジャスパーの国立公園事務所と取材交渉をする中で、現地取材に対する多くの条件が示された。その中の一つに野生生物を撮影する時の注意事項があり、動物の鳴きマネをしておびき寄せてはいけない。撮影対象に200m以上近づいてはいけないなど10数か条があった。上のメスのカリブーはキャンプ場内にいて目の前10mと離れてないところにいたので、急いでキャンピングカーからビデオカメラを持ち出して撮影したもの。上段はジャスパーからエドモントンへの帰り道、立派なツノを持ったオス鹿がいたので車を路肩に止めて撮影したものである。この時、我々のキャンピングカー以外にも数台の車が同様に路肩に停車してカリブーを撮影していた。目の前に格好の撮影対象があったら、いつ出会えるかわからない貴重なチャンス。であれば、規約や制約があったことは頭から抜け落ち撮影に夢中になってしまう。人はなんともわがままな生き物である。
2009.08.24 ジャスパー
2009.08.24 ジャスパー (Photo by prof.HT)
2005.05.08 屋久島のヤクシカ
2009.08.23 ジャスパー
2009.08.23 ジャスパー
左の写真は屋久島の縄文杉を撮影して帰路についたばかりのところで出会ったメスのヤクシカ。縄文杉に向って登っている時にはオスジカも見たのだが、登りは撮影しないと決めていたためビデオもデジカメもザックの中だったのでチャンスを逃していた。
ここで上のメスのカリブーと比較して見るとヤクシカは本当に小さい。カリブーの子供と変わらない大きさ。日光や奈良でニホンンジカを撮影しているがそれらもヤクシカとほぼ同じなので、カリブーの大きさが想像できるだろう。