カナダ  アルバータ州

Jasper/ジャスパー

 ジャスパーはカナディアン・ロッキー最後の訪問地。ここのキャンプ場に2日間滞在して鉄道の歴史やジャスパー周辺の自然の解説を、またカナダ人の楽しむアウトドアライフの取材を行った。ラフティング、カヤッキング、そしてキャンピング。カナダの雄大な自然に抱かれた1週間の最後を二重の虹で我々を見送ってくれた。

2009.08.23 ジャスパー/Photo by prof.HT

2009.08.23 ジャスパー

2009.08.24 ジャスパー、キャンピング場

2009.08.24 ジャスパー、キャンピング場

 ジャスパー遠景。手前の黒く見える森が2日間滞在したキャンプ場。白く蛇行しているのがコロンビア・アイスフィールドの氷河を源流とするアサバスカ川。この川がエドモントンまでつながっていて、我々をエドモントンまで導く。

2009.08.24 Mt.ウィスラーから見たジャスパー

Mt.Whitler⇔ウィスラー山

トラムウェイ(ケーブルカー)で上がる

 ウィスラー山は風景としては特筆すべきものはないと思う。この山から見るカナディアン・ロッキーの山並みの素晴しさを讃えることやジャスパーの町並みを遥かに見渡す眺望を讃えることも簡単だろう。当方はそれよりもっとわくわくする魅力溢れた小さな植物たちを見つけた。

 当方はこの山の頂き近いところで、それもほんの僅かな時間の中で見つけ撮影した植物については、野草のコーナーで紹介しているので、そこでの記述と重複してしまうが、この地は1年の内雪や氷に覆われていない3〜4ヶ月の間に限られ、植物たちはその短い季節の中で生を営んでいる。身体を小さく岩にへばりつかせて風雪に耐えている姿を想像できるからこそ、今、花を咲かせ実を付けた姿に感動する。

 これは日本の高山や北海道でも同じことが言える。きっとそれらと出会えたときには同じ感激を味わうのだろう。

 1週間のキャンピングカーでの生活は初めての体験だった。まずこのプランを提案し、キャンピングカー会社との折衝やほとんどの行程を運転してくれたカナダ人コーディネータに感謝しなければならないが、キャンプ場そのものに目を当てると、どこも非常に環境、設備ともキャンパーがゆっくり滞在できるよう設計されていて過ごしやすかった。写真に在るような大きなキャンピングカー(2ダブルベッド、1シングルベッド、シャワー、トイレ、調理台、冷蔵庫付き)が余裕を持って動いたり、隣りのグループと適度な距離感がられるような空間が設けられていた。国土の大きさがもたらす余裕なのか。

 ここジャスパーのキャンピング場では野性のカリブーの小さな群れが草を食べるところを収録することができた。