テナガオサゾウムシ/Cyrtotrachelus buqueti

2004年8月のタイ取材で一番感激した昆虫との出会い。一緒に行った人もカブトムシかと見間違えるような大きさであり口吻の長さである。このゾウムシを指先に乗せ、その重さに触れることを通して、この地域の、村の人々と共生するこのゾウムシの、大きな体を支える自然環境の豊かさを実感した。当方は虫の大きさを伝える一つの手段として虫を掴んだり手の平に乗せて撮影するが、その重さや爪を立てられたり噛み付かれる時に感じる相互の生命感に、自然とのより強い交歓を得ているように思う。当方にとってこのゾウムシは、メーホーソンの自然の豊かさを伝えるため登場した、使者のような存在。名前は知らない

2004.08.25 タイ 赤カレン族村

2004.08.25 タイ 赤カレン族村

甲虫目 ゾウムシ上科 オサゾウムシ科

 ◆2004年8月タイ メーホーソン 赤カレン族の村
◆上段は2004年8月の記録、2013年8月の記録は下段に掲載

テナガオサゾウムシ1_1308Thai/2013.08 HHL

( Youtube動画再生  01’09)

 ◆2013年8月 タイ チェンライ HHL 白カレン族の村

※2013.08 HHLにて撮影した種を調べる過程で2004年の記録が同じ種であると判断し、不明としていた記録に種名を冠した。

テナガオサゾウムシ2_1308Thai/2013.08 HHL

( Youtube動画再生  03’21)

テナガオサゾウムシ3_1308Thai/2013.08 HHL

( Youtube動画再生  04’18)

テナガオサゾウムシ4_1308Thai/2013.08 HHL

( Youtube動画再生  04’29)

テナガオサゾウムシ5_1308Thai/2013.08 HHL

( Youtube動画再生  00’55)

2011.07  吾野 アシナガオニゾウムシ

 ◆参考資料

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2011.07  吾野 アシナガオニゾウムシ

テナガオサゾウムシ1 / 2004.08 ホエチャンレク村

( Youtube動画再生  00’57)

テナガオサゾウムシ2 / 2004.08 ホエチャンレク村

( Youtube動画再生  00’32)

テナガオサゾウムシ3/ 2004.08 ホエチャンレク村

( Youtube動画再生  00’33)

 ◆2015年8月 HHL/チェンライ 白カレン族の村

テナガオサゾウムシ09_1508HHL

( Youtube動画再生  03’46)

テナガオサゾウムシ10_1508HHL

( Youtube動画再生  05’57)

テナガオサゾウムシ11_1508HHL

( Youtube動画再生  03’39)

 逃がしたゾウムシと、猫のオモチャにしているゾウムシは別の個体。オモチャにしている個体は村の林道整備の撮影中に道に落ちていたもの。その時点でかなり弱っていて飛ぶ元気は失われていたよう。No.9の動画後半に、オモチャにした個体をショウガの密集している所に放したときのもの。当たり前の所に放すとあっという間にニワトリの餌になるので、少しは逃げ隠れしやすい所を選んだつもり。

 サイカブトを食用にするニュアンスを撮影しているが、このゾウムシも同様に食用にするとのこと。クワガタの幼虫も同様。山岳民族にとって、山、森からの貴重な恵みなのだ。そこで飼育されているニワトリにとってもきっとご馳走だっただろう。薄っぺらな感傷は時によって、相手を誹謗・中傷していると看做される。