エンシュウムヨウラン(1) 2017〜2019年まで
2017.12.09 ガイコツ山 : 前日の雨が上がり陽が差して来たので「トウゲシバ」を探しにガイコツ山に入った。シュンランやギンランは見つかったが肝心のトウゲシバはどこにも見つからない。クヌギの落ち葉が霜や雪で平たく押しつぶされてからの方が見つけやすいかと帰路についた時、足下に小さな黒いボンボリのような莢を見つけた。何か懐かしい見覚えがあるような気がして10カットほど写真を撮影した。帰宅後撮影した写真の整理を進める中で、なかなかこの種の持ち主に行き当たらない。もしかすると「クモキリソウ」の種かも知れないと推測してネットを検索したが、花は出て来ても結実&種子の状態の絵は出て来ない。
悪戦の後ムヨウランの仲間と類似する感触が得られた。
ムヨウランの仲間だったとして、何故それがガイコツ山にあるのかについては余り深くは考えない。昔からガイコツ山に自生していたのか、野生ランが好きな人がどこからか採集しガイコツ山に持ち込んだものか可能性は多様だろう。専門家でも研究者でもない当方は、ガイコツ山にもこのような植生がある・あったという事実を記録として積み重ねるだけ。
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( Youtube動画再生 02’42)
ガイコツ山不明ラン11_171212
( Youtube動画再生 01’49)
ガイコツ山不明ラン11_171217
( Youtube動画再生 03’00)
新しい花茎の発生や生育の邪魔にならないよう、カムフラージュに使った大小の枯れ枝を整理した。まだ花茎は見えなかった。
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( Youtube動画再生 01’29)
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( Youtube動画再生 01’54)
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( Youtube動画再生 01’17)
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( Youtube動画再生 01’24)
2018.04.28 昨年の蒴果の下を良く観察すると新しい花芽と思われる花茎が伸長していた。真新しい花茎(すぐ奥にも1本)は練乳のような色肌。頭(蕾)を下に向けている。
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( Youtube動画再生 01’15)
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( Youtube動画再生 01’40)
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( Youtube動画再生 01’54)
新しいムヨウランの蒴果を見つけた。今日は2株だけだが、真面目に探せばもっと見つかるかも。以前も書いたことがあるが、こんなところにありっこない、と見放されるようなところでも、繰り返し観察し続ければきっと何か新しい発見がある。でも、このランの5、60m先では大規模な開発が進められていて、その現場の人声が間近に聞こえてくる。
一昨年上掲の蒴果を見つけた時、以前にも何度か見た記憶があった気がしたのだが、今日のこの蒴果との出会いは、実際にその体験(記憶)がガイコツ山から得られていたことが裏付けられたよう。
ラン科 ムヨウラン属 多年生菌従属栄養植物
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( Youtube動画再生 01’15)
ガイコツ山ムヨウラン21_190501
( Youtube動画再生 01’40)
ガイコツ山ムヨウラン22_190501
( Youtube動画再生 01’54)
ガイコツ山不明ラン24_180513
( Youtube動画再生 01’44)
2018年に開花を確認したポイントから新しい花茎が立ってきた。動画は落ち葉に埋もれた古い茎を表出させ確認しているところ
ガイコツ山ムヨウラン27_190518
( Youtube動画再生 01’23)
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( Youtube動画再生 01’07)
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( Youtube動画再生 00’59)
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( Youtube動画再生 01’39)
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( Youtube動画再生 01’40)
昨年(2018)より2週間程遅れて開花し始めた。暗いし小さいし風もあるしで照明を当ててなんとか撮影したが、日差しの一番強い12時から13時くらいがピークで、それ以降はライトを当てていても花をすぼめ始めてしまう。この日、5/15日より更に2株増えてこの坪だけで28株。通い続ければもっとたくさんの株が見つかる気もするが、これ以降はこれ以上踏み荒らさないように近づくのを我慢しよう。
2020年以降は上の写真から