ラン科 エビネ属 多年草 林下
キエビネ/Calanthe discolor
2003.04.26 自宅 だいぶ前のことだが、近所の知り合いを尋ねて来たエビネの収集家が、ちょうど満開だった我が家のセッコクを見て、自分もセッコクを育ててみたいと話しかけてきた。その当時はいささか自慢できるくらいセッコクを持っていたので気前良く花を咲かしているヘゴ付けのものを差し上げたところ、数日後その奥さん共々お礼に来て、自分の家のエビネも見て欲しいという。その数日し後、教えてもらった狭山湖近くのお宅を尋ねると、さほど大きくはない庭の東側に2坪程の寒冷紗で覆った二階建てのラン小屋があり、案内されて中に入るとエビネの鉢がいっぱい並んで見事な花を咲かせていた。そこで育成されていたのはいわゆる銘品、薩摩や霧島産の紅、ピンク、緑など高雅な趣きの花色のエビネだった。
そこで見たエビネの育成法で後に自分でもやろうとしたのは、加湿器の外付けの水入れのタンクに極薄い液肥を仕込んでおき、加湿と同時に葉面に均一に液肥を施すという方法。この方法であれば理想的な栽培が出来ると思い、その数年後の冬に我が家の温室に導入しようとしたが、加湿器病が話題となった時期とも重なり、液肥が人体にどのような影響を与えるかわからないまま使うのは心配だったため、未だにトライしていない。
狭山湖の人に、冬、閉め切った時期はどうしていたのか聞いておくべきだった。
さて、そこのお宅では銘品の他に地エビネやキエビネもたくさん庭に地植えで育てていて、ここにUPした写真のキエビネはそこで掘り上げたものをいただいたもの。
エビネ栽培のコツとして教えてもらったのは、何年か鉢で育てた後は1〜2年地植えに戻すことが大切ということだった。そういえば我が家のエビネは鉢に入れっぱなしで地に戻していないナ。