ラン科 フウラン属 多年草
フウラン鉢植え /Neofinetia falcata
2004.06.26 「青海」という銘品。花も変化する。
2011.03.05 左の「青海」も株分けして3鉢になっている
2011.03.05 「青海」はコンディションが今一
2011.07.21 麒麟丸/自宅コルク付け株
2011.07.21 麒麟丸/自宅コルク付け株
2012.06.01 麒麟丸/自宅
2012.06.01 麒麟丸/自宅
フウランも古典園芸品で富貴蘭と呼ばれる。こちらも江戸時代の町人文化が花開いた頃に興隆を極めた。現在でも園芸趣味の人達の間では人気が高く、日本全国に収集家がたくさんいる。当方は池袋のお婆さんから山採りの株を買って育てはじめ、ある程度フウランの育成に自信がついてから銘品と呼ばれるものにも触手を延ばした。1990年代バブルの頃は大変高価で、「東出都」は葉1枚1000円なら安い方。「青海」は1株葉が7〜8枚のもので3万円以上したが、バブル後少しづつ値が下がり、今はどうなっているかわからない。育成が難しく鉢の数が少ないものは高価、頑強で育成が簡単なもの程鉢数も多いため廉価とは言えないが入手できる値だと思う。その値も市場原理によって上下している。投資で入手する訳ではないので、安いときを見計らえば江戸の文化を手にできる。
「青海」は当方にとって特別なもの。それは色々な経緯があって仲間と一緒に作ってきた会社をやめるとき、仲間達が送別に贈ってくれたものだから。そのときはまだ小さな苗でしたが10年も経ってようやく花が咲くようになった。 写真にあるようにピンクの強い奇形の花。 フウランの収集家であれば「青海」は良く知られているが、その花は見たことがない人が多いと思う。
フウランは1株づつ仕立てたものを良く見るが、当方も最初はそうやって育てていたが、今では格好は良くないが生えるに任せて写真のように親株も子株もわからないようになっている。でもこの方が元気のよう。
フウランの自生は1度だけ見たことがある。それは三重県の伊勢神宮の境内の枝を横に張り出した松に着いていた。鹿児島とか沖縄とか暖かいところにしか自生はないと思っていたのが雪が降る伊勢神宮で見られるとは驚いた。
風呂場に吊る下げたヘゴ着けは大きなダメージを受けてしまったが、1Fのフレーム内に取り込んでおいた鉢ものは今のところほとんど影響は見えないようだ。
ヘゴ、コルク仕立て
2020 青海 鉢植え
2020 麒麟丸,並品 鉢植え